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AIG 損保(旧AIU)『海外旅行保険』を徹底分析

AIUと富士火災が合併して新しくなった、AIG損保の海外旅行保険です。出発前の持病まで補償する特約が自動でセットされたり、治療・救援費用が無制限になるプランがあったりと、手厚い補償を整えています。

店頭・インターネット契約の両方がありますが、ここではインターネット完結型の商品について調べてみました。


基本情報

契約情報
旅行目的 観光、出張、留学、ワーキングホリデー、駐在
申込期日 当日~60日前まで
契約期間 ・観光・その他:6ヵ月まで(延長分を含む)
・出張:1年まで
・留学:1年まで
・ワーキングホリデー:1年まで
・駐在:32日以上~1年まで
※フリープラン(個人)は31日まで
加入年齢条件 18歳~69歳
旅行者範囲 家族
特典 トラベルカルテ(現在の症状や既往症の背景など)

補償内容

補償項目・契約タイプ(個人の場合)
契約タイプ ゴールド シルバー ブロンズ シンプル
傷害死亡 3,000万円 2,000万円 1,000万円 1,000万円
傷害後遺障害 90万円~3,000万円 60万円~2,000万円 30万円~1,000万円 30万円~1,000万円
疾病死亡 1,000万円 500万円 500万円 500万円
治療・救援費用 無制限 無制限 無制限 2,000万円
緊急歯科治療費用 10万円 10万円 10万円 10万円
個人賠償責任 1億円 1億円 1億円 1億円
携行品損害 30万円 30万円 30万円 20万円
航空機寄託手荷物遅延 10万円 10万円 10万円 10万円
航空機遅延費用 2万円 2万円 2万円 2万円
サポート ・キャッシュメディカルサービス
・アシスタンス・サービス(医療機関・弁護士の紹介等)
・24時間365日無休日本語対応
プラン 個人プラン、家族プラン
備考 フリープランあり

ここに注目!

無制限まで拡大可能な治療・救援費用

ブロンズ・シルバー・ゴールドプランは「インフィニティプラン」といって、名前のとおり治療・救援費用が無制限に拡大されます。治療・救援費用の請求額実績を見ると1,000万円もあれば十分かとは思いますが、無制限まで広げられるのは心強いでしょう。

持病が悪化しても補償してくれる特約が自動セット

海外旅行中に持病・既往症が悪化し、応急処置が必要になっても、その治療費を300万円までカバーしてくれる特約が自動で付いてきます。31日以内の旅行に限られているものの、出発に病気を患ったことで海外旅行をためらっている人には嬉しいでしょう。

ほか、「後遺障害保険金の支払対象拡大に関する特約」「救援者費用等追加補償特約」「妊娠初期の症状に対する保険金支払責任の変更に関する特約」も標準付帯されています。

知っておきたい

航空機寄託手荷物遅延と航空機遅延費用は、どのプランも一律

航空機寄託手荷物遅延と航空機遅延費用は、いずれのプランも保険金額が一律です。航空機寄託手荷物遅延は10万円、航空機遅延費用は2万円に設定されていて、どちらも最大限度額です。

スマートフォン用アプリ

iPhoneで利用できる『はぴ旅』というアプリが配信されています(Android用はなし)。主なコンセプトは「あなたのうっかりをサポート」であり、そのキャッチフレーズどおり、おみやげリストや旅の持ち物リストを作成する機能が用意されています。

aiu

その意味では他社アプリとの差別化が図れていると思いますが、充実していなくては困る提携病院やアシスタントセンターの閲覧はもう一声なところがあり、海外旅行保険のサポートアプリとしては改善に期待したいのが本音。旅程を入力するとデフォルトで『カレンダー』アプリに書き込みされる仕様も気になりました。

その他の主な機能をまとめましたので、参考にしてください。

カテゴリ 機能 具体的なサポート内容
準備リスト チェックリスト ・旅の準備チェックリスト
・おみやげチェックリスト
英会話 トラブル英会話 音声付き
旅行中のお助け情報 契約内容の確認 ・ログイン
アシスタンスセンター 電話番号案内(基本的に有料)
病院一覧 キャッシュレス提携病院の案内
在外公館 外務省のページへ誘導
手続き 事故の報告 ・事故の報告
・請求、手続きの情報

保険料

インフィニティプラン最安値のブロンズプランと、シンプルプランの保険料を比較してみました。

個人、観光、ハワイ、8日間の場合
保険料 【ブロンズプラン】
8,240円
【シンプル・プラン】
7,470円
傷害死亡 1,000万円 1,000万円
傷害後遺障害 30万円~1,000万円 30万円~1,000万円
疾病死亡 500万円 500万円
治療・救援費用 無制限 2,000万円
緊急歯科治療費用 10万円 10万円
個人賠償責任 1億円 1億円
携行品損害 30万円 20万円
旅行事故緊急費用 5万円 5万円
払込方法 クレジットカード払、コンビニエンスストア払、ペイジー払

シンプルプランとブロンズプランの違いは、治療・救援費用と携行品損害の限度額。携行品損害の20万円→30万円はともかく、治療・救援費用の2,000万円→無制限のグレードアップで約1,000円という価格差はお得かもしれません。

とはいえ、どちらを選らんでも7,000円超えは安いとはいえず、他社と比較しても(金額だけを見れば)割高なので、フリープランでも見積もってみたいと思います。

個人、観光、ハワイ、8日間の場合
保険料 4,480円
傷害死亡・傷害後遺障害 30万円~1,000万円
傷害治療費用 600万円
疾病治療費用 600万円
疾病死亡
個人賠償責任
携行品損害
救援者費用 300万円
航空機寄託手荷物遅延 10万円
航空機遅延費用 2万円

傷害死亡・傷害後遺障害は必須で、その他の補償を自由に設計できます。ただしセットプランと違い、病気と怪我の治療費用が独立していたり、旅行事故緊急費用を付加できなかったりと、補償の手厚さでいえばセットプランの方が上。

不足部分は海外旅行保険付きのクレジットカードで補うとして、必須である治療費用・救援者費用を調整した結果、4,480円まで下がりました。治療費用は傷害・疾病共に300万円まで落とすこともできますが、保険料は100円程度しか安くならないのでこのままでいいでしょう。

携行品損害は、クレジットカードの付帯保険でも10万円~20万円の補償が付いているため、節約を重視してカットしました(ありにすると約1,000円アップします)。

全体を通してひと言

セットプランの補償は手厚く、必然的に保険料も高め。しかしフリープランで調節可能なので検討したい商品の一つです。持病のある人は特にオススメです。

この保険で見積もってみる

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