au損保『海外旅行の保険』を徹底分析
以前は『あ・う・て』のブランド名で販売していたau損保の新商品です。商品名の変更に伴い、それまでは3日~15日までしか取り扱いのなかった保険期間が1~31日に拡大。これで1泊2日の弾丸旅行から2週間以上の滞在でも利用できるようになりました。
基本情報
契約情報 | |
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旅行目的 | 観光、留学、出張、その他 |
申込期日 | 当日~90日前 |
契約期間 | 31日まで |
加入年齢条件 | 18歳~73歳 |
旅行者範囲 | 家族 |
割引 | – |
補償内容
補償項目・契約タイプ(31日以下の場合) | |||
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契約タイプ | ブロンズ | シルバー | ゴールド |
傷害死亡 | 500万円 | 1,500万円 | 2,500万円 |
傷害後遺障害 | 500万円 | 1,500万円 | 2,500万円 |
疾病死亡 | 500万円 | 1,500万円 | 2,500万円 |
賠償責任 | 1億円 | 1億円 | 1億円 |
治療・救援費用 | 1,500万円 | 2,500万円 | 5,000万円 |
携行品損害 | 30万円 | 30万円 | 50万円 |
航空機寄託手荷物 | 10万円 | 10万円 | 10万円 |
サポート | ・キャッシュレス医療サービス ・緊急医療アシスタンスサービス ・相談・紹介サービス ・日本語対応 ・キャッシュレス携行品修理サービス |
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プラン | 個人、家族 |
ここに注目!
最安値コースでも治療・救援費用が1,500万円。ただしフリープランはなし
補償のグレードが異なる3コース(ブロンズ・シルバー・ゴールド)が用意されています。

ご覧のとおり、ブロンズコースとゴールドコースとでは倍以上も違う補償項目もありますが、肝心の治療・救援費用はブロンズコースでも1,500万円と十分。次に気にかけたい携行品損害も30万円と一般的な海外旅行保険の基準に達しており、末弟コースながら手厚い内容になっています。
そこから補償を足したり引いたりできるカスタマイズコースがあれば理想でしたが、そうした設計は不可で、不要な補償にお金を払いたくない人にとっては△。
知っておきたい
オプションは手薄
航空機遅延費用や偶然事故対応費用など、一般的な海外旅行保険にはラインナップされているオプションは手薄。それらの要・不要はともかく、選択肢としては狭めと言えます。
スマートフォン用アプリ
iPhone・Android共に利用できる『海外サポート』という無料アプリがあります。実際に利用してみたところ、特別に便利な設計とは思えませんでしたが、キャッシュレス診療対応の現地病院リストや、日本大使館・領事館の電話番号、大事な情報を撮影してパスワード付きで記録できるメモなど一般的な機能は備えているので、ダウンロードしておけば役立つでしょう。もちろんauユーザーでなくても利用できます。
その他の主な機能をまとめましたので、参考にしてください。
カテゴリ | 機能 | 具体的なサポート内容 |
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お客様サポート | 海外旅行保険サポートガイド | ・海外サポートディスク ・ケガ・病気時の英会話・英単語集 ・請求手続きの情報 ・キャッシュレス・リペアサービスの案内 等 |
海外サポートディスク | ・au海外サポートディスクの案内 ・大使館・領事館情報 |
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病院リスト | 渡航先の病院リスト(キャッシュレス・日本語対応の確認可) | |
契約確認 | ログイン状態で契約内容を表示 | |
お役立ち情報 | 海外旅行 HOW TO 集 | 旅行前・旅行中・帰国後 |
海外旅行コラム | トラベルライターによるコラムを閲覧可 | |
auの旅行アプリ | アプリへの誘導 | |
外務省の海外安全アプリ | アプリへの誘導 | |
渡航先の情報 | 渡航先の注目記事 | 渡航先にかかわる記事の閲覧 |
外務省海外安全情報 | 外務省の海外安全ページへ誘導 | |
旅の日程 | メモ | 国・地域、入国予定日、出発予定日を10個まで入力可能 |
カメラでメモ | 写真撮影・画像保管 | 重要書類や写真をアプリ内のツールで撮影・保管(パスワードロック付き) |
保険料
最安値と最高値のコースで見
個人タイプ、観光、ハワイ、8日間の場合 | ||
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保険料 | ブロンズ | ゴールド |
2,798円 | 4,544円 | |
傷害死亡 | 500万円 | 2,500万円 |
傷害後遺障害 | 500万円 | 2,500万円 |
疾病死亡 | 500万円 | 2,500万円 |
治療・救援者費用 | 1,500万円 | 5,000万円 |
個人賠償責任(自己負担なし) | 1億円 | 1億円 |
携行品損害(自己負担なし) | 30万円 | 50万円 |
航空機預託手荷物遅延費用 | 10万円 | 10万円 |
払込方法 | クレジットカード払、auかんたん決済 |
積もってみました。
ここに注目!
渡航先がどこでも保険料は同じ
保険料に地域差は考慮されず、単に選んだコースと旅行日数に応じた金額が加算される仕組み。他社では高めに設定されている地域でも安くなる傾向があり、保険料を節約したい人にはいいでしょう。ただし、数百円しか変わらない地域もあるので、比較はきちんとやっておくべきです。補償内容のカスタマイズが利かないという点も頭に入れて。
auユーザーのメリットは利便性とポイント還元
auユーザーなら「auかんたん決済」で月々の携帯料金と合わせて支払いが可能。auで使える「WALLETポイント」の対象にもなります。
全体を通してひと言
補償のカスタマイズがしたい人には向きませんが、手厚い補償の割には掛金が安く、保険にお金をかけたくない人は検討してもいいでしょう。