掲載:2016年5月9日　更新：2018年7月27日

三井住友海上『ネットde保険＠とらべる』を徹底分析

三井住友海上が販売するインターネット専用の海外旅行保険です。同じMS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損保と同じく、店頭で加入する対面型の保険もありますが、インターネット経由のほうが最大約55％も安くなるということで、ここではネットde保険＠とらべるを調べてみました。

基本情報

補償項目・契約タイプ（92日以下の場合）
契約タイプ	タイプA	タイプB	タイプC
傷害死亡	1,000万円	2,000万円	3,000万円
傷害後遺障害	1,000万円	2,000万円	3,000万円
疾病死亡	1,000万円	2,000万円	3,000万円
賠償責任	1億円	1億円	1億円
治療・救援費用	1,000万円	2,000万円	3,000万円
携行品損害	30万円	30万円	50万円
航空機寄託手荷物	10万円	10万円	10万円
緊急歯科治療費用（縮小割合50％）	あり	あり	あり
弁護士費用等	100万円	100万円	100万円
テロ等対応費用	10万円	10万円	10万円
ペット預入延長費用（オプション）	5,000円/日額	5,000円/日額	5,000円/日額
サポート	・三井住友海上ライン（保険相談・事故処理会社の紹介等）・24時間・粘稠無休・日本語受付・キャッシュレス・メディカルサービス・緊急医療アシスタントサービス・スーツケース修理・回収お届けサービス
プラン	個人プラン、家族プラン

交通機関のトラブルなどやむを得ない事情で帰国が遅れた場合、ペットホテル等の延長費用をカバーしてくれる特約があります（保険料は1日10円）。わざわざ保険をかけて備えるリスクではないかもしれませんが、選択肢が広いのは良いことです。

セットプランはA・B・Cの3タイプ。治療・救援費用、傷害死亡、疾病死亡、携行品損害といった基本的な補償のほか、緊急歯科治療費用、弁護士費用等、テロ等対応費用なども含まれていますが、航空機遅延費用は付いていません。また、オーダーメイドで自由に補償を選ぶこともできません。

iPhone・Androidで利用できる『＠とらべる』というアプリが配信されています。旅行アプリとしては比較的シンプルなつくりで、『準備リスト』では重要写真を登録しながら準備もできるように設計されており、分かりやすいと思いました。

買物をする際、現地の通過レートと値段を入力して円換算する機能が付いていたり、海外のサイズ対比表が閲覧できたりと、他社にはないこだわり（？）も見られます。

mitsui

その他、主な機能も含めてまとめましたので、参考にしてください。

カテゴリ	機能	具体的なサポート内容
準備リスト	写真機能付きのチェックリスト	・持ち物・事前登録情報・その他
旅行日記	写真機能付きメモ	・旅行先・期間・観光・食事・その他
おみやげ・買物メモ	購入した物のメモ	・レート換算・予算管理
海外のサイズ対比表	サイズ確認	・シューズ、衣類・レディース、メンズ
在外日本公館	在外日本公館の案内	地域別の電話番号
ログイン	各サービスの案内	・ケガ・病気時について（キャッシュレス病院一覧表はなし）・保険金請求について・保険期間延長について

最安値のタイプAと最高値のタイプCの保険料を見積もってみました。ペット預入延長費用は付けていません。（）はリピーター割引適用後の保険料です。

Aタイプでも3,000円超えしてしまいましたが、これは弁護士費用等やテロ等対応費用など、他社にはない補償が乗っかっているせいもあります。

Cタイプは、値段が張るわりにはそこまでグレードアップしていないので、Aタイプで十分かなという印象。心細いなら海外旅行保険付きのクレジットカードで補強するのが最適でしょう。

前回の契約から2年位内に再契約（※）すれば、リピーター割引として5％OFFになります。これでギリギリ2,000円代なので、あまり大きな割引とはいえませんが、リピーター割引そのものがない商品もあることを考えるとありがたいと思います。

（※他にも所定の要件があります。詳しくは公式HPよりお問合せください。）

セットプランはしっかりとした作りになっていますが、航空機遅延費用を付帯できないのが少し気になるところ。保険料勝負でも、安さだけなら（割引を考慮しても）他社の商品に軍配が上がります。