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  2. おすすめの選び方
  3. 長期滞在時の海外旅行保険の選び方

海外旅行保険は留学にも使える?

旅行ではなく留学が目的の場合に「海外旅行保険」は利用できるのでしょうか。また、利用できるとしたらどのような備えができるのでしょうか。留学時に利用可能な保険の種類や補償の内容と合わせて、海外旅行保険を選ぶコツを確認しましょう。


留学時の海外旅行保険

海外旅行保険は、観光などの旅行に限らず留学にも使うことができます。ワーキングホリデーや出張、駐在などで海外に長期滞在する場合の現地でのトラブルを補償してくれます。

ただし、保険会社によって渡航目的プランや補償日数の上限が異なるので、旅の目的と渡航期間に合わせた補償を受けられる海外旅行保険を選ぶ必要があります。

留学保険の特徴

海外旅行保険(観光目的)の補償日数は「31日まで」など比較的短い期間に限定されていることが多いです。そこで、留学などの長期滞在の渡航専用として「(海外)留学保険」などの名称の保険が用意されています。留学保険は海外旅行保険の一種で、海外旅行保険の基本的な補償に加えて、長期滞在に合わせた補償があるのが特徴です。

たとえば、留学保険では一般の海外旅行保険では補償されない、宿泊施設・居住施設にある持ち物(生活用動産)に対する損害や、居住施設を水浸しにするなど家主に対する損害賠償についても補償してくれる場合があります。また、家族の死亡や危篤などによって急きょ帰国しなければならなくなった場合の、一時的な帰国費用の補償もセットにされていることが多いです。

留学保険の他に現地の保険会社の海外旅行保険に加入する方法もあります。現地での海外旅行保険については「時すでに遅し?!海外旅行保険は現地からでも加入できるのか」で詳しく説明しています。

留学時の海外旅行保険の保険料

では、留学を目的とした海外旅行保険の保険料の相場はいくらぐらいなのでしょうか。補償日数以外は同じ条件として、ジェイアイ傷害火災保険の「t@biho(たびほ)」で保険料を試算してみました。この保険料は2017年10月現在のものです。

【条件】

  • 年齢:10~32歳
  • 渡航先:ヨーロッパ
  • 補償内容:当該保険会社の節約プラン利用時

(傷害死亡1,000万円、傷害後遺症障害1,000万円、疾病死亡1,000万円、治療・救助費用1,000万円、緊急歯科治療10万円、個人賠償責任1億円、携行品損害30万円、航空機寄託手荷物遅延1万円、弁護士費用100万円、テロ等対応1万円(日額))

上記で試算した保険料は以下の通りです。

補償日数 保険料
 31日 1万690円
3か月 3万2,410円
6か月 6万8,050円
1年 14万3,210円

長期になるほど保険料が高くなり、補償日数が1年になると10万円以上する場合もあります。保険会社によって保険料やプランの設定が異なりますが、長期滞在となる留学では、より検討を重ねて加入したいところです。

留学時の海外旅行保険を選ぶコツ

海外旅行に1か月以上行く場合の、海外旅行保険の選び方」でも紹介していますが、留学などの長期滞在の場合、十分な補償と渡航日数に適したサービスが受けられるかが重要です。

留学の場合は観光目的の旅行とは違い、現地での生活が中心になります。借家などに居住し、現地の人たちと交流したり、生活拠点から離れたところに遊びに行くこともあるかもしれません。留学先の暮らし方によっても必要な補償は異なってきます。それらを加味して日常生活に重点を置いた補償内容にするとよいでしょう。

海外旅行保険の留学プランは、セットプランで販売されていることが多いです。補償内容に過不足がないか、費用とのバランスはどうか、オーダーメイドプランとの比較もしておきましょう。

また、海外旅行保険では電話などを使って日本語でサポートしてくれるサービスなどが受けられますが、留学の場合は留学専用のサポートデスクが用意されていることがあります。どういったトラブルに対応してくれるのか、対応時間なども予め保険会社に確認しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

大学や高校に通っている場合は、留学に関する相談窓口が学校にあるでしょうから、そこで留学先の相談をすれば保険についても紹介してくれるでしょう。学校とタイアップした保険会社があればその保険を勧められることがありますが、保険会社は自分で決めることができます。学校の相談窓口で不安な場合は、保険代理店やファイナンシャルプランナーに相談するのも一案です。

まとめ

留学の場合は観光目的の海外旅行とは違い、現地での長期にわたる生活が中心になることを意識した保険選びが重要です。留学先のリスクに合わせた補償やサポートを受けられるプランを選ぶことが大切になります。

また、留学期間が急きょ伸びたりした場合も保険の延長が可能かどうか、保険会社に確認しておきましょう。必要に応じて現地の保険加入も考えてみてください。

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