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東京海上日勤『海外旅行保険』を徹底分析

東京海上日勤の海外旅行保険は店頭販売が主流であり、インターネット完結型にはない出発前の持病を補償する特約があります。

補償の手厚さでは店頭契約型の方が上ですが、そのぶん割高なること、手厚いといってもさほど差は出ないことから、ここでは保険料が安いネット完結型を解説します。海外旅行中に持病が発病する恐れのある人は、迷いなく店頭販売のほうを選んでください。


基本情報

契約情報
旅行目的 観光、出張、留学、その他
申込期日 当日~45日前まで
契約期間 6ヵ月まで(夫婦・家族型は21日以内)
加入年齢条件 18歳~69歳
旅行者範囲 家族

補償内容

補償項目・契約タイプ(個人の場合)
契約タイプ Z3 Z2 Z1
傷害死亡 3,000万円 2,000万円 1,000万円
傷害後遺障害 3,000万円 2,000万円 1,000万円
治療・救援費用 無制限 無制限 3,000万円
疾病死亡 1,000万円 1,000万円 1,000万円
賠償責任 1億円 1億円 1億円
携行品損害 20万円 20万円 10万円
偶然事故対応費用 5万円 5万円 5万円
サポート ・ケガ・病気の際のアシスタントサービス
・キャッシュメディカルサービス
・緊急医療相談サービス
・トラベルプロテクト(ケガ、病気以外の相談)
・スーツケース修理サービス
・24時間年中無休日本語対応
プラン 個人プラン、家族プラン

ここに注目!

治療・救援費用は最低でも3,000万円

個人の場合、最もグレードの低いタイプ(Z1)でも3,000万円の治療・救援費用が付き、十分な額といえます。上位のタイプはいずれも無制限とさらに安心ですが、3,000万円もあれば大丈夫でしょう。

予測できないトラブルで被る負担を広範囲にカバー

偶然事故対応費用は、その名のとおり、予期できない事故によって負担した費用を補填してくれる特約です。他社では「航空機遅延費用」や「寄託手荷物遅延費用」などと補償が独立しており、個別に付加する設計になっていることが多いですが、この商品では一つにまとめられているイメージ。たとえば次のようなトラブルが補償対象内になります。

  • 航空会社に預けた手荷物が届かず必要必需品を購入した
  • 航空機の遅れで止むなくホテルをとり、食事もとった
  • 列車の車両事故で空港までタクシーに乗らざるを得なかった
  • 体調不良でツアーをキャンセルしてしまった

なかなか頼もしい補償ですが、保険金額の上限はどのタイプでも5万円とわずかで、複数のトラブルが同時に起こった場合は不足する恐れもあります。

「たびレジ」への登録を支援

「より一層の安心・安全を届けたい」として、外務省が運営する海外旅行支援システム『たびレジ』への登録をサポートしています。たびレジは、旅行の日程、滞在先などを登録すると、現地の安全情報や在外公館の連絡先などがメールで受け取れたり、緊急事には避難指示や安否確認などを行ってくれたりするサービスで、外務省はこれまで、旅行代理店や通信会社などと連携し、その普及に努めてきました。保険会社とのタッグは東京海上火災が初めてとのことです。

具体的な登録支援方法として、現在(2016年10月)のところは、インターネット経由で契約した人に対して登録を推奨するメールを送ったり、空港カウンターで案内したりする程度のようですが、2017年夏頃からは、希望に応じてたびレジに自動登録できるサービスを開始予定です。

→たびレジの公式サイトは下記から飛べます。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

知っておきたい

携行品損害は心もとない金額……

治療・救援費用が立派なのに対し、携行品損害はZ1タイプでは10万円とちょっと心配……。グレードごとに10万円アップしますが、不安なら海外旅行保険付きのクレジットカードで補うという手もあります。年会費無料のカードならコストもかかりません。

保険料

最安値のZ1タイプの保険料を見積もってみました。

個人、観光、ハワイ、8日間の場合
保険料 5,710円
傷害死亡 1,000万円
傷害後遺障害 1,000万円
治療・救援費用 3,000万円
疾病死亡 1,000万円
賠償責任 1億円
携行品損害 10万円
偶然事故対応費用 5万円
払込方法 クレジットカード払

5,000円を超えるのは治療・救援費用の3,000万円の影響でしょうか。十分な補償内容で安心ではあるものの、躊躇する価格帯です。携行品損害が10万円というのも気になるところ。フリープランがあれば補償内容を調整したいですね。

全体を通してひと言

病気・怪我に対する補償は最高クラス。保険料より補償重視という人には向いているでしょう。携行品損害の弱点はクレジットカードの付帯保険で補うのが賢い選択だと思います。

この保険で見積もってみる

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