加齢黄斑変性症でも保険に入ることができるのか?

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加齢黄斑変性症の人が一般の保険に入るには?

軽症であれば保険加入のチャンスがあるかもしれません。


加齢黄斑変性症は、眼の老化が原因で発症します。見たいところが見えにくくなる病気で、失明の原因となる疾患の一つです。黄斑とは網膜の中央にある、ものを見るために一番重要な部分ですが、この部分に異常が起き、障害が生じます。加齢黄斑変性症による失明は、社会的失明といって、中心視力障害を起こしますが、光が全くなくなるわけではありません。近年は新しい治療法が開発されつつありますが、依然として恐ろしい病気の一つです。

告知の際のチェックポイント

加齢黄斑変性症で治療中の人が、保険に加入する際に告知をする場合は以下を記入するとよいでしょう。

  1. 治療開始期
  2. 診断
  3. 治療内容
  4. 現在の視力

1.治療開始期

片目から発症することも多く、症状に気づきにくいこともあります。眼科を受診したきっかけといつから治療を開始したのかを記載してください。

2.診断

滲出型(ウェットタイプ)と萎縮型(ドライタイプ)があります。

日本人に多いのは、滲出型で、脈絡膜から発生する良くない血管(脈絡い膜新生血管)が原因で、発症します。滲出型は、急激な視力低下を起こし失明の原因となります。萎縮型と比べると進行が早く視力低下も重症なことが多いです。

萎縮型は、治療法はまだありませんが、老化現象で起きるため進行は緩やかで、視力の低下も軽度であることが多いです。

3.治療内容

加齢黄斑変性症は、完治のない疾患で、治療は一時的に進行を防ぐ程度です。一度失った視力を回復させる治療法は現在のところありません。しかし、初期段階で病気が発見され、治療で進行を止めることは可能です。また、稀ですが視力が回復する人もいます。

治療内容は、進行の度合によって異なります。レーザー治療、薬物治療、放射線治療があります。治療内容を詳細に記入してください。

4.現在の視力

現在の視力、測定日を記入してください。

残念ながら一般の保険に加入できない場合

これまで述べたポイントを踏まえても加入できない場合、次の手段として、「引受基準緩和型」または「緩和型」と呼ばれる保険の審査を受けてみるのも一手です。持病や病歴のある人でも加入できるよう、審査基準をやさしくした保険のことで、保険料は少し割高になりますが、それでも入りたいという人は意外に多いことから、保険会社が力を入れつつある分野の一つです。

引受基準緩和型保険でも加入を断られた場合、最終手段として「無選択型」と呼ばれる告知なしの保険に頼るという手もありますが、当サイトではあまりお勧めしていません。「告知なし=誰でも加入できる」というだけあって、保障が限定的であったり、保険料がずば抜けて高かったりと、さほどメリットを見出だせないと考えているためです。

もちろん、保険は安心を買う商品でもありますから、真っ向から否定はしませんが、無選択型保険を選ぶ場合は、緩和型保険以上にその保障内容をきちんと理解したうえで加入するようにしましょう。

ところで:なぜ加齢黄斑変性症だと保険の加入が難しくなるのか?

加齢黄斑変性症は、現時点では基本的には完治しない疾患です。また、進行すると失明する危険があり、一度視力を失うと回復不能となります。

生命保険では、失明は高度障害の対象となり、死亡保険金額と同等の「高度障害保険金」請求の対象となる保険が多いため、加入の際は非常に厳しく審査されます。加入の際に、「特定障害(視力)が不担保されることを条件」としての加入となる可能性があります。

(注)あくまで当サイトの考察であり、保険に加入できるかどうかの判断基準は保険会社により異なる点、ご留意ください。

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