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ジェイアイ傷害火災保険のダイレクト火災保険「iehoいえほ」を徹底分析

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「iehoいえほ」は、申し込みがネットでできるダイレクト火災保険です(正式名称:補償選択型住宅用火災保険)。自分に必要な補償を自由に選べることや、新築・築浅物件の保険料が割安になるのが特徴。

具体的に見ていきましょう。

主な補償内容

基本補償と主なオプション特約

基本補償 (損害保険金) 必須 ・火災、破裂・爆発
選択 ・落雷
・風災・雹(ひょう)災・雪災
・水災
・物体の落下・飛来等/騒擾(じょう)
・水濡れ
・盗難
基本補償 (費用保険金) 選択 ・臨時費用保険金
・地震火災費用保険金
自動 ・失火見舞費用保険金
・残存物取片づけ費用保険金
特約 ・類焼損害補償特約
・個人賠償責任補償特約(示談代行あり)
・破損・汚損損害等補償特約
建物の免責額(フランチャイズ金額)* なし、10万円、20万円、30万円

*損害保険金が支払対象となるために必要な損害の額のことをいいます。 損害の額がフランチャイズ金額未満の場合には、損害保険金が支払われません。 基本補償(損害保険金)の「水災」以外の補償項目(建物)に設定可能です。 なお、「風災・雹(ひょう)災・雪災」の建物の補償には、最低10万円のフランチャイズ金額が必ず設定されます。
※建物の建築数等により選択できない補償があります。

ここに注目!

自分に必要な補償だけをセレクトできる

基本補償(損害保険金)の必須補償は、火災、破裂・爆発のみとなり、他の補償はそれぞれ選択が可能です。

選択できる費用保険金について

種類 主な内容
臨時費用保険金 仮住まい費用や引越費用等、臨時に必要となる費用に充てる。
損害保険金×10%(1事故1敷地内ごとに100万円限度)か損害保険金×30%(1事故1敷地内ごとに300万円限度)のどちらかの選択
地震火災費用保険金 地震もしくは噴火、これらによる津波を原因とする火災によって損害を受けた場合。
ただし、支払い対象となる損害の状況に条件があります。
保険金額×5%(1事故1敷地内ごとに300万円限度)

選択できる特約・地震保険

種類 主な内容
地震保険 地震による倒壊・火災・津波などで被った損害を補償
類焼損害補償特約 火災または破裂・爆発によって、隣家等第三者の所有物に損害が発生した場合を補償
個人賠償責任補償特約(示談代行あり) 他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償金等を補償
相手との示談交渉の代行サービスつき
破壊・汚損損害等補償特約 不測かつ突発的な事故によって保険の対象(建物または家財)が損害を受けた場合を補償

24時間サポート

種類 主な内容
水まわりトラブル対応 給配水管やトイレのつまり、故障に伴う”水あふれ”等が生じた場合、専門の業者を手配してくれ、直接応急修理を行ってくれます。
玄関のカギあけサービス 外出時にカギを紛失してしまった場合等に専門の業者を手配してくれ、直接カギあけを行ってくれます。

※提携会社を通じたサービスであり、離島等の一部地域や、その他やむをえない事由によって、サービスの着手までに時間がかかる場合や、サービスが提供されない場合があります。
※サービスの内容は予告なく変更・中止される場合があります。

ここに注目!

ネットで申し込みができるダイレクト型

「ダイレクト型」の火災保険では、加入したい人がPCやスマホで保険会社のサイトにアクセスし、直接申込手続きを行います。本来かかる営業コストや事務コストが削減されるために保険料も安くなるというわけです。

保険料

払込方法等

割引 ・証券不発行割引(最大500円)
決済方法 ・月払、一括払、長期一括払、長期月払、長期年払
・クレジットカード、コンビニエンスストア、ペイジー
(月払はクレジットカード以外不可)

ここに注目!

新築・築浅は保険料がお得

建物の保険料率が築年数により「1~5年」「6~10年」「11年以上」と3分類されている「リスク細分型」という商品です。築年数が浅いと保険料が割安になるしくみで、築年数10年以内の物件はその恩恵を受けやすくなります。

実際に見積もりをしてみましょう。

契約例

火災、破裂・爆発のみの補償の場合
項目・払込方法 マンション構造(M構造)
10年一括
木造一戸建て(H構造)
10年一括
保険料 6,840円 22,140円

《上記保険料の条件》
保険の対象:建物*のみ、建物の所在地:東京都、築年数:1年、建物保険金額:1,500万円、建物構造級別:(マンション)M構造 (木造一戸建て)H構造、補償内容:火災、破裂・爆発/失火見舞費用保険金(自動セット)/残存物取片づけ費用保険金(自動セット)、フランチャイズ金額:なし、割引:証券不発行割引

*保険の対象には、門・塀・垣、物置・車庫等の付属建物を含みます。(保険の対象に建物が含まれている場合、付属建物等損害補償特約を自動セット)

知っておきたい

メリット=デメリットになる人も

ダイレクト型、ネットで申込み、補償のカスタマイズ性などがこの保険の光るところですが、それがデメリットに感じる人もいるでしょう。下にまとめた「知っておきたい」に不安を感じた人は、従来の火災保険のほうが利用しやすいかもしれません。

ここに注目! 知っておきたい!
・ダイレクト型で営業コストや事務コストが削減できる分、保険料が安くすむ ・PCやスマホの操作が苦手な人には手続きが難しい
(逆に慣れている人なら簡単)
・補償内容を厳選することで保険料を節約できる ・補償内容を見ても理解できない人には取捨選択が難しい
・24時間、自分の好きなタイミングで手続きができる ・代理店を介さないため個別具体的な相談がしにくい
・新築や築浅の物件の場合は保険料が割安 ・保険料を月払とする場合、支払方法はクレジットカード払のみ

総合まとめ

ダイレクト型であり、補償選択の自由度が大きいのが強み。多発する自然災害に備える場合には、補償をどこまで限定できるか悩ましい部分もありますが、火災保険料を節約したい人には比較検討する商品に組み入れてみるのが良いでしょう。

 

この保険で見積もってみる

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