自分でも覚えておくべき? 地震の損害チェック項目

掲載: 

地震保険は、どの保険会社で加入しても保険料・補償内容に差が出ないように作られているため、地震被害の調査方法も全社で統一されています。一戸建て、マンション、建物の構造ごとによって判定基準を設け、さらにチェックシート化することで、調査結果にバラつきが出ないよう工夫している訳です。
そうとはいえ、調査員も人間ですから見落としする可能性も否めません。地震保険は支払い基準が「全損」「破損」「一部損」の3段階しかなく、どの区分に属するかで受け取れる金額が大きく違うことから、できる限り契約者も一緒になって調査に参加するのが望ましいです。


損害を認定する基準

木造建物 在来軸組工法損害認定基準表
被害の程度 損害割合
平屋 2階建 3階建
主要構造部 軸組 全体の本数のうち、損傷した柱の本数が3%以下 7% 8% 8%
3%以上40%以下 12%~41% 13%~45% 14%~16%
40%以上 全損
基礎 5%以下 3% 2% 3%
5%以上50%以下 5%~11% 4%~11% 5%~12%
50%以上 全損
屋根 10%%以下 2% 1% 1%
10%以上50%以下 4%~8% 2%~4% 1%~3%
50%以上 10% 5% 3%
外壁 10%%以下 2% 2% 2%
10%以上70%以下 3%~10% 5%~15% 5%~15%
70%以上 13% 20% 20%
枠組壁工法建物の損害認定基準
被害の程度 損害割合
主要構造部 外壁 3%以下 2%
3%以上25%以下 4%~39%
25%以上 全損
内壁 3%以下 3%
3%以上15%以下 5%~35%
15%以上 全損
基礎 3%以下 1%
3%以上35%以下 2%~10%
35%以上 全損
屋根 3%以下 1%
3%以上55%以下 2%~9%
55%以上 10%

調査員はまず外観のチェックから始めるでしょう。チェックシートに従って建物の状態を目視で確認していきます。このとき、契約者も一緒に外観を回って損害度合いをチェックしましょう。一部ではありますが、被害状態の査定をめぐって調査員とトラブルになるケースもあるため、疑問があればその場で質問して解決してください。
生活家財は、個々の価格や損害度は考慮されず、あらかじめ分類された家財とその代表品目が何割損傷したかで評価が決まります。

生活家財の5分類と代表品目
分類 代表品目
食器陶器類 食器
陶器置物
食料品
調理器具
漆器
電気器具類 電子レンジ・オープン
ステレオ・コンボ
パソコン・ワープロ
テレビ
ファンヒーター・エアコン
冷蔵庫
洗濯機
掃除機
家具類 食器戸棚
和・洋・整理ダンス
サイドボード
机・椅子
食堂セット
身回品その他 カメラ
メガネ類
書籍
CD・レコード・テープ類
人形
スポーツ・レジャー用品
ピアノ
装身具
衣類寝具類

つまり、食器が1枚割れても10枚割れても品目としては変わらず、損害率は変わらない計算になるところがポイントです。10万円のテレビでも100万円のテレビでも数え方は同じなので注意してください。
最後に、注意したいのは建物内部です。これは外観だけではよく判断できないこともあるため、調査員が来る前に自分でいろいろ確認することをオススメします。外観でもそうですが、調査員がやってきたときに調査がスムーズにすすみます。

2018年プロのFPと保険代理店が本音で評価!

地震・火災保険人気ランキング
損害保険のプロがおすすめする 『2018年の地震・火災保険人気ランキング』
地震保険はどの会社で加入しても保険料・補償内容は同じで、火災保険とセットで入る決まりになっています。つまり、どの火災保険と組み合わせるかが選び方のポイントになるということ。そこで、保険に詳しいプロのFPと、火災保険を取り扱っている保険代理店の職員に、しがらみなしで本気で入りたい(または入っている)火災保険を挙げてもらい、ランキングにしてみました![...]

関連記事

  • 建物・家財の適切な補償額はどれくらい?建物・家財の適切な補償額はどれくらい? 火災保険の、補償額の決め方を考えてみましょう。 生命保険の場合、支払事由を満たす限り、あらかじめ設定された保障額(保険金額)を受け取ることができます。対して、火災保険などの損害保険は、原則として、発生した損害額を実費で補償します。契約時に設定する補償額とは、その上限という […]
  • 地震保険料控除とは? 地震保険で覚えておきたい税金控除の知識地震保険料控除とは? 地震保険で覚えておきたい税金控除の知識 地震保険の保険料は控除の対象になるのをご存知でしょうか? 平成18年以前は、火災保険・傷害保険料の一部を所得から差し引く『損害保険料控除』がありましたが、法改正によりこれが廃止。地震保険の加入を促進する目的を背景に、現在では地震保険の加入者のみが控除の対象になっています。 […]
  • 年間25件程度発生する「竜巻被害」は火災保険で補償されるか?年間25件程度発生する「竜巻被害」は火災保険で補償されるか? まれに、報道などで竜巻被害が伝えられることがあります。最近では2012年に茨城県を中心とした地域で大規模な竜巻被害があり、死者1名・負傷者約30名という惨事になっています。このときは茨城県・栃木県で、約600棟以上の住宅が損壊したといいます。 竜巻は、積乱雲により強い上昇 […]
  • セゾン自動車火災「じぶんでえらべる火災保険」を徹底分析 自分好みにカスタマイズするならイチオシとの声が高いセゾンの火災保険です。シンプルな主契約に、個々の住まいに合わせた補償をプラスしていく設計のため、一般的なセットプランに満足していない人や、保険料を節約したい人には嬉しい商品でしょう。 以下、じぶんでえらべる火災保険について […]
  • 保険会社によって何が違うか? 火災保険比較のポイント保険会社によって何が違うか? 火災保険比較のポイント 数ある損害保険会社がそれぞれの商品を販売している火災保険。比較検討するにあたって、どんな点を見比べればよいのか、各社の商品において違いが出るポイントを整理しました。 費用保険金の扱いは? まず補償内容についてですが、火災保険によって補償される内容は、どの保険会社 […]
火災保険に戻る
  • 火災保険の教科書
総合トップに戻る
  • 保険ソクラテス
スポンサーリンク