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【注】※この商品は現在、販売を休止しています。
明治安田生命には、老後資金などを積み立てられる保険がいくつかあり、「年金ひとすじ」はそのうちの1商品です。
契約できる年齢は、年金受取開始年齢によって異なりますが、20歳から60歳で告知が必要です。ですから、健康状態に問題のないうちに加入する年金保険です。
年金の受け取り方法は、10年確定年金または一括受取ですが、10年確定年金は10年保証期間付終身年金に変更することもできます。
他にも、保険料払込の仕組みが導入されているなどの特徴があります。詳細を分析してみましょう。
詳細 | |
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契約可能年齢 | 20歳~60歳 |
払込回数 | 月払 |
払込方法 | 口座振替 |
保障内容 | 10年確定年金(10年保証期間付終身年金へ移行可) |
おもな特約 | 代理請求特約 |
契約者 | 年金開始年齢 | 月払保険料 | 払込総額 | 年金額 | 返戻率 |
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男性20歳 | 60歳 | 2万円 | 960万円 | 117万3,000円 | 122.2% |
女性20歳 | 60歳 | 2万円 | 960万円 | 117万1,000円 | 122.0% |
男性30歳 | 65歳 | 2万円 | 840万円 | 101万1,000円 | 119.1% |
女性30歳 | 65歳 | 2万円 | 840万円 | 99万8,000円 | 118.8% |
男性40歳 | 65歳 | 2万円 | 600万円 | 67万6,000円 | 112.7% |
女性40歳 | 65歳 | 2万円 | 600万円 | 67万6,000円 | 112.7% |
※10年確定年金の場合
この年金保険は、所定の障害状態になると以後の保険料の払込は免除されて年金は契約通りに受け取れる保険料払込免除の仕組みが導入されています。このため、比較的重い障害状態になると、保険料を払うことなく、契約時の年齢になると年金が受け取ることができます。
また、この年金保険には、代理請求特約がつけられ、被保険者本人が年金などを請求できない特別な事情がある場合は、代理請求人が変わって請求できます。重い障害状態や認知症などで意思を伝えられなくなったときに備えられます。
同社には、同じ個人年金保険に「年金かけはし」がありますが、こちらには、保険料払込免除の仕組みはなく、代理請求特約もつけられません。
この年金保険の受け取り方法は、10年確定年金か一括受取ですが、受取を開始する際に、10年保証期間付終身年金に変更できます。10年保証期間付終身年金とは、受取を開始してから10年間は生存・死亡に関わらず年金の支払いが保証されていて、その後は生きている限り年金が受け取れるものです。ただし、変更後の基本年金額などによっては、変更できないことがあります。
同社の「年金かけはし」と比べると、返戻率は見劣りしますが、最近の個人年金保険としては悪くはない水準と言えます。
長生きになる一方、公的年金の先行きが不安な時代においては、死ぬまで年金がもらえる終身年金は安心です。しかし、長生きを想定して終身年金に変更したものの、早死にしてしまうと払い込んだ保険料を下回る場合があります。つまり、元が取れないかもしれないということ。終身年金に変更する場合は、元が取れない可能性も考慮する必要があります。
保険料払込免除の仕組みがあること、終身年金に変更できることなどの商品性を考慮すると、最近の個人年金保険のなかでは返戻率は悪くない水準と言えます。ただし、低金利の影響で予定利率が引き下げられた後の返戻率の水準を見極める必要があります。
老後の公的年金を補完するために積み立てを行うのはいいのですが、その唯一の手段が個人年金保険ということではありません。他の金融商品も含めて、利用する商品を検討すべきでしょう。
なお、同社には、同じ個人年金保険として「年金かけはし」、災害保障付積立保険「じぶんの積立」があります。同社の保険で積み立てを考えるなら、どの商品が自分に合っているかを比較検討しましょう。
【注】※この商品は現在、販売を休止しています。