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どこで入る?FP25人が選ぶおすすめの個人型確定拠出年金(iDeCo)は?

掲載: 

老後資金準備の一最有力と言っていい「個人型確定拠出年金(iDeCo)」。節税効果、運用コスト、流動性の低さなどのメリットを望め、定期預金や保険商品と並ぶ資産運用術として認知されつつあります。

ただ、個人型確定拠出年金を取り扱う金融機関は約170ヵ所もあり、運用商品も違えば手数料も違うのが現状。数多ある商品のなかから目利きするのは大変なため、当サイトでは、老後資金について詳しいプロFP25名に、おすすめの金融機関とその具体的な理由を調査しました。どの金融機関が、どんな理由でおすすめなのか、このページでまとめますので参考になれば幸いです。

調査概要

回答者(FP) 青木要介、伊藤加奈子、伊藤由美子、伊藤 亮太、井戸美枝、入野泰爾、大澤亜紀子、大林香世、岡本典子、小川千尋、古鉄恵美子、斎藤 岳志、齋藤真衡、佐川京子、関野信一、豊田眞弓、中里邦宏、中島典子、二木まどか、平野直子、平野雅章、深澤 泉、深野康彦、馬養雅子、山田静江(敬称略・50音順)
調査日時 2017年6月1日~6月30日
調査内容 1.商品バランス 2.毎月のコスト 3.サービス
を5点満点で点数化したうえで(4)総評を問う

結果:SBI証券と楽天証券がおすすめのツートップに

いきなり結果を発表すると、SBI証券と楽天証券が圧倒的指示を得て独走しました。「どちらもおすすめ」として2社選んだFPもいたほどの人気ぶりで、それ以外で名前が挙がったのは野村證券と岡三証券の2社のみ。毎月のコストが無料というのが選定の決め手でしょうが、ここまで偏った結果になるのは少し予想外でした。

金融機関 獲得投票数 獲得点数 資料請求
SBI証券  14 195.5
楽天証券  12 153.5
野村證券 1 14 公式ページへ移動
岡三証券 1 12.5 公式ページへ移動

金融機関のおすすめポイントは、表の「調査内容」のとおり、

  1. 商品バランス(取扱商品の種類や選択肢の豊富さ)
  2. 毎月のコスト(事務手数料や運営手数料)
  3. サービス(サイトのユーザビリティやコールセンターの対応等)

の3点を中心に調査しており、コストはもちろん、商品バランスとサービスの点でも両社は好評価を得ていました。では、より具体的にはどんな点がおすすめされているのか、FPのコメントをまとめて紹介します。

特徴

  • 商品数66本
  • 運営管理手数料が無料
  • ※調査実施日時点の情報です。2018年11月より、「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」の2つのプランから選べるようになりました。

FPの見解

    • 評価基準を満点で満たしている

      サービスの改定により、加入時手数料、他社からの移管手数料、口座管理手数料が全くかからなくなった。

      運用商品のラインナップが多く、一覧を見ると元本確保商品・元本変動商品が分かりやすく記載されていて、投資対象ごとに色分けして表示されていて分かりやすい。資産状況の一覧も、自分の資産配分がその色で表示されるので、一目で資産配分状況が分かりやすい。

      問い合わせからフォームに入力してメッセージを送ると、必ず翌営業日には返信が届いており、内容も分かりやすいので安心感がある。書類の手続が必要な時も、必要書類の選び方が分かりやすい。サイトとして全体的に見やすい構成になっていると思う。

      これだけは言いたい

      この商品に限らず、iDeCoは老後資金の積立目的の制度なので、原則途中引き出しができない。目先の節税(所得税と住民税)にとらわれず、毎月無理なく払える金額設定にして、60歳まで継続ができるように活用することが大切。

    • 運営管理機関手数料を初めて完全無料化し話題に。乗り換えを検討中……

      2017年5月19日より、加入時・移換時手数料、口座管理手数料が全く無料となり、価格競争の口火を切った形になりました。そのため、今後も無料化してくる、あるいはコストが下がってくるところもあると思います。コストが下がればその分利益がでやすくなるため、全体的に手数料引き下げが進むのは加入者にはありがたいことです。

      商品数は66本と、イデコでTOPの品揃えです。元本確保型も定期預金と保険で4本、国内株式15本、先進国株式9本、新興国株式4本、国内債券2本、先進国債券6本、新興国債券1本、バランス型13本、ターゲットイヤー型4本、REIT6本、金・コモディティー2本と品揃えも多く、しかも運用会社の偏りなどが見られません。また、個人的に好きなファンドも並んでいます。
      私自身は8年前からイデコを行っていて、別の運用管理機関を利用しています。手数料が毎月400円超かかり、運用商品の選択肢が狭くしかも偏っていて、サイトにも最小限の機能と情報しかないため、SBI証券を見るとものすごく魅力的に感じます。特に、商品検索機能はうらやましい限り。手間がかかるとは聞くものの、乗り換えを検討している今日この頃……。

      これだけは言いたい

      納税のない専業主婦にはイデコのメリットがないという声も聞きますが、そんなことはありません。同じ投資信託でもローコスト・非課税で利用できることは大きいです。また、老後資金として隔離できることもメリットと言えます。 イデコの最大の問題は、積立が60歳までと短いこと。65歳まで積立できるように早期の改善を望みます。また、連合会のコストが割高すぎるという指摘も多くあり、これも早期に半減させてほしいと思います。

    • 楽天といい勝負だが総合的に見てSBIが上だと判断

      iDeCoをどこの運営管理機関でスタートするかのポイントは、調査内容で挙げられている(1)(2)(3)以外に、

      (4)事務手数料や運営管理費が安いか
      (5)主力である投資信託の信託報酬が低く設定されているか
      (6)使い勝手がいいか

      を見て、慎重に選ぶ必要があります。

      加入時手数料と口座管理手数料が無条件で無料なのは、SBI証券と楽天証券です。両社の取扱商品ラインアップで比較すると、SBI証券が圧倒的に本数が多く豊富で、長期投資に適したインデックス・ファンドを揃えています。

      さらにその投資信託の信託報酬を見ると、同じ投信でも他社より低く設定されているものもあります。使い勝手においても、商品名と運用割合を決めて入力するだけなので難しくありません。

      現時点では、総合的に見て、iDeCoの運営管理機関としてSBI証券が一番おすすめめできると言えるでしょう。

      これだけは言いたい

      iDeCoの魅力は運用益が非課税で、所得税、住民税の節税効果があり、老後資金を殖やすには欠くことのできない救世主ともいえる制度です。このメリットを十分生かすために、定期預金だけではなく、分散効果の高いインデックス・ファンドを組み入れてほしいと思います。同じファンドでも、運営管理機関により、微妙に信託報酬が異なります。僅差であっても、長期間の運用で将来の受取額には大きな差が出ます。

      コスト意識を持って、どこでスタートするかを慎重に選択してください。投資に慣れていない方も多いことから、運営管理機関には、取り扱いファンドの商品説明、運用状況などの情報をわかりやすく、丁寧に、定期的に発信していただきたいと思います。

    • 総合的なパフォーマンスが優れている

      運用効率を考えると、運営管理機関の手数料は無料が望ましいと考えます。SBI証券は2017年5月19日から手数料を完全無料化し、楽天証券とスルガ銀行を含めて無料の機関は3社、みずほ銀行の月1万円以上の積立で無料も含めると4社となりました(今後も増えるかもしれませんが)。

      スルガ銀行は2017年9月29日までに受付が完了しないと有料(月270円)になります。みずほ銀行は商品数が少なく、信託報酬はさほど低いわけではありません。すると、楽天証券とSBI証券の一騎打ちとなりますが、商品数、信託報酬、サイトのわかりやすさ、サービスなどを総合的に評価するとSBI証券に軍配を上げたいと思います。

      SBI証券の商品数は66本で、信託報酬が低めなものがラインナップされています。特に、サイトが見やすくて、調べやすい点がいいと思います。購入金額とトータルリターンの2つのランキングがあり、これを参考に商品選びができます。それも面倒であれば、運用商品選びのサポートツール「SBI-iDeCoロボ」を使えば、4つの質問に答えるだけでおススメ商品を選んでくれます。投資の初心者から、経験者まで幅広く利用できます。

      これだけは言いたい

      人生100年時代に入り、しかも、社会保障の支え手の減少に歯止めをかけられないようなので、老後資金は自力で作る覚悟が必要です。そのためには、運用も取り入れないと難しいですから、節税メリットのあるiDeCoをしっかり活用して欲しいと思います。

    • なにより手数料負担が軽い

      2017年5月19日から、運営管理機関に支払う手数料が、口座の残高に関わらず無料になりました。

      商品数も豊富。運用商品一覧は、投資対象などで絞り込め、一覧で手数料や投資指標、投資方針が比べられるのでわかりやすいです。商品数が豊富すぎて選択に迷う場合は「SBI-iDeCoロボ」も使えますが、好みと合わない結果になるかもしれません。

      手続きについてコールセンターに電話してみたら、丁寧でわかりやすい対応でした。ただ、それを見つけるまでにちょっと時間がかかった(HP上で見つけにくい)ことから、少しマイナスを付けました。

      これだけは言いたい

      idecoは、加入・運用・受取、さまざまなタイミングで手数料がかかります。特に注意したいのは、掛金を拠出しなくても運用を続ける場合には手数料がかかること、受取時には振り込みの都度手数料がかかることの2点。あまり運用がうまくいかなかった場合には、手数料負担の分、元本割れになる可能性もあります。運営機関を選ぶ際は、加入時・積み立て時にかかる手数料だけでなく、60歳以降になってかかる手数料も比較検討してください。

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  • 選べる商品数と公式サイトの充実度を評価

    手数料の安さに関しては19社がほぼ横並びの一位でしたが、選べる商品数と公式サイトの充実の総合的な観点からSBI証券を選ばせて頂きました。 特に公式サイトのわかりやすさやそれぞれの商品のいままでの推移グラフや説明資料なども充実しています。また加入するとどれぐらいの税金の控除があるのか、具体的に計算もサイト内でできるのは控除に魅力を感じで始める方にはうれしいと思います。またSBIマネープラザでの対面セミナーの充実もあり、投資信託になじみがない方にも確定拠出年金の魅力を伝える力が大きいと感じました。

    これだけは言いたい

    はじめは控除のメリットを享受するだけの元本確保型オンリーでスタートする方も多いと思いますが、長期の分散投資に向いている投資信託も数多くありますので、サイトなどで運用実績を見ながら少しづつ投資信託にもトライをしてもらいたいです。

  • ベストな選択がしやすい

    加入時・移換時の口座開設手数料や口座管理手数料も残高に関わらず無料であり、信託報酬も低いところ。商品のラインナップも豊富である。

    投資信託をメインに運用する場合は信託報酬手の低さも含め、ベストな選択がしやすい。

    元本保証商品は他社と比べて少ないわけではないが、ラインナップが拡充されればユーザーの幅も拡がると思う。サイトは見やすく初心者にもわかりやすいと思う。

    これだけは言いたい

    イデコを知らない(自分には関係ないと思っている方)という方も多く、業界関係者だけが盛り上がっているではと感じることも場面あり。もっと誰にでもかりやすいPR方法も考えるべきではないかと思う

  • あらゆる面で良いパフォーマンスが期待できる

    商品本数が66本もあり、投資家の自分に合った商品を選べることで他社より優れている。選択肢が多いと共に元本保証型が4本もあり、元本割れを嫌う方には安心できる。投資家の意に十分こたえられる本数を揃えている。

    投資信託でのバランスファンドも13本あり、長期に運用に適した、リスク低減型の低コストのインデックスファンドも品揃えている。また、コスト面では低コストにこだわり、他社に引けを取らず運営管理機関手数料は0円、年間手数料は2,004円、事務手数料64円と低コスト手数料でも群を抜いている。投資信託の維持費にあたる信託報酬も低く設定されていることから、長期運用でのトータルリターンにも良いパフォーマンスが期待できる。コールセンターがつながりやすく、公式サイトを見ただけでは分からないことを気軽に電話できる。総合的には商品本数と低コストが評価される。

    これだけは言いたい

    選んだ運営機関に関しては、現状は問題なし。iDeCoに関しては60歳まで、また専業主婦で所得がない方にはあまりメリットはないと思います。

  • 満足のいく選択ができる

    商品数が66本と、運用管理機関の中で最も多く、運用対象も幅広い。 日本株のインデックスタイプも日経平均連動型とTOPIX連動型があり、また、REITや金・コモディティ、新興国株式や債券を投資対象としている投資信託を選択できない運用管理機関もあるが、SBI証券は、これらを投資対象とした投資信託も取りそろえているため、選択肢が多い。

    また、運営管理機関の口座管理料が高いと、実質的なパフォーマンスが悪くなるが、口座管理料も無料であり、毎年かかるコストも運用機関の中で最も安い。 。

  • 商品ラインナップの豊富さに着目

    最終的に2社まで絞りSBI証券に申込みました。決め手となったのは「商品ラインナップ」。低コストかつ多種の商品ラインナップ数が多く、口座管理手数料が安いことがおすすめポイントです。残高50万円以上で口座管理手数料が無料でしたが、運営管理手数料が完全無料化になり、より使い勝手がよくなりました。 手続きは思ったよりも簡単。書類もスピーディに送られてきて、早目にスタートできたのでよかったです。 サイトは見やすいと思います。コールセンターには申込み時に問い合わせましたが、丁寧な対応でした。

    これだけは言いたい

    iDeCoをスタートするなら、できるだけ早目がおすすめ。はじめよう!と思ったら、すぐにウェブで書類請求を。最初の掛金支払まで最短でも1~2か月はかかります。むだなくiDeCoの税制メリットを上手に活用してほしいですね。掛金上限額のアップを期待します。

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特徴

  • 商品数28本
  • 運営管理手数料が無料

FPの見解

    • コスト・運用商品は合格点

      楽天証券は、運営管理機関に支払う口座管理手数料がかからない点が、まずなにより評価できます。また、運用商品数が投資信託28本と多めで、比較的選びやすい点も評価のポイントとなりました。ネット証券なので、iDeCoを始めるにはある程度の投資知識が必要になる点は忘れてはいけませんが、ネットに慣れている人にとっては問題ではないでしょう。

      コールセンターは、企業型を以前から行なっていた運営管理機関と比べるとどうしても劣る印象があり、評価を下げざるを得ませんでした。

    • 投資初心者の方にお勧めの運営管理機関

      楽天証券は、運用商品が合計28本で、多すぎず少なすぎず、投資初心者にとって選びやすい。また資産クラス(カテゴリー)別にバランスよくラインナップされている。ただ、投資信託の信託報酬引き下げの流れが続いており、国内株式型では、信託報酬が0.20%以下のインデックスファンドを扱う運営管理機関もあることなどから評価は4点に。

      コスト面では、2017年5月中旬より、運営管理手数料が条件なしで無料としたことで、手数料全体を最低限に抑えられ(口座管理手数料月167円のみ)加入しやすくなった印象だ。

      サイトは、見やすくて、使いやすい。一般の証券口座のサイトからワンクリックで、イデコのサイトに移動でき、1つのIDで証券資産と年金資産の管理ができてとても便利だ。

      コールセンターの待ち時間はほとんどなしで、対応してくれる。見やすい冊子を郵送してくれるのは、うれしいサービス。投資初心者の方にお勧めの運営管理機関だ

      これだけは言いたい

      自分の年金資産の確認方法として、年に1回、年金資産の残高や1年間の運用成績などが書かれた明細書が届くので、書面で確認できる。また、このタイミングで、配分割合の見直しや商品の入れ替えなど、自分の運用プランを考えるよい機会になる。

    • 投資初心者にちょうど良いバランスで作ってある

      商品のバランスについては、投資資産・投信会社等について偏りなく配置している印象だ。全体の商品の本数も現時点で28本と、投資初心者でも混乱しない適切な分量と思われる。加入者への見せ方として、「証券会社の立場で厳選している」という点をアピールし、その根拠として、ウエブサイトの取扱商品一覧において、選定理由について簡単に確認できるような作りになっている点は好感が持てる。

      コストについては、運営管理手数料が資産残高にかかわらず無料。また信託報酬について、商品カテゴリー別に見た場合に、相対的に低めのものを選択していると思われる。ただし、企業型に移換する時などにかかる手数料がある点がマイナスポイント。ウエブサイトは非常にわかりやすく、工夫が感じられる。サイト内のアドバイス以外に、リアルのセミナーを開催するなど、底辺を拡大しようという地道な活動も評価できる。

      これだけは言いたい

      運営管理機関各社は掛金拠出時の節税効果を強調しているが、さまざまな局面で手数料がまだまだ継続的にかかる印象だ。特に受取時の手数料432円は、年金受け取りを望む人にとっては、年金額と比較して大きな負担となるケースが考えられる。業界全体で軽減、可能であれば廃止する取り組みを望む。

    • バランス、コスト、サービスどれも合格点

      1.商品バランス
      投資信託は、国内株式5本、国内債券2本、海外株式4本、海外債券4本、国内REIT2本、海外REIT1本、バランス型3本、コモディティ1本、ターゲットイヤー型3本の他、セゾン投信のファンドが2本あり、(2017年6月21日現在)、リスク許容度に合わせてバランスよく選べる商品構成だと思います。また、信託報酬も低めのものが多いと感じます。

      2.毎月のコスト
      これまでは、「残高等が10万円以上で毎月の運営管理手数料が無料」でしたが、5/18からは、無条件で毎月の運営管理手数料が無料となりました。(国民年金基金連合会や資産管理サービス信託銀行への口座管理手数料を除く)。iDeCoを始めて間もない方やこれから始めようという方にも朗報です。

      3.サービス(サイトのユーザビリティ、コールセンターの対応等)
      サイトの中で資産運用の基礎に関する記事やセミナー動画などを見ることもでき、「商品の選び方」のページでは、ライフステージ別の資産配分の目安を知ることもできるので、投資が初めての方でも分かりやすいと思います。保有商品の入れ替え(スイッチング)機能も改善され、時価が変動した時にも対応しやすくなったと思います。

      これだけは言いたい

      「海外株式」など、分類が同じ投資信託でも、商品によって信託報酬や運用成績が異なります。商品説明資料等をしっかり確認して配分を決めましょう。また、投資配分を決めたあとも、1年に一回など定期的にチェックをし、必要に応じて配分の見直しをすることをお勧めします。

    • 運営管理コストがなく初心者にとって選びやすいラインナップ

      商品バランスについては、信託報酬が低いインデックスファンドを過不足なく取り揃えている点を評価。コストについては、運営管理手数料が残高などの条件なく無料であることを評価した。移管時の手数料が低くない点はややマイナス。主観になってしまうが、サイトのユーザビリティーも良好な印象。

      投資信託を選択するという前提で考えると、継続的にかかる商品のコストと運営管理機関のコストが運用成果に大きく影響するため、これらを最も抑えることができる運営管理機関の1つとしてオススメ。

      取扱商品については、インデックスファンドを中心にオーソドックスなラインナップであり、ある程度の投資の知識・経験がある人はバリエーションが少ないと受け止めるかもしれない。一方、iDeCoでは投資初心者が多いと想定すると、初心者にとっても選びやすい適度なラインナップであると理解している。

      これだけは言いたい

      SBI証券がライバルだが、どちらを選ぶかは難しい。取り扱っている投資信託の違いにより、楽天証券の方が初心者向け、SBI証券はある程度投資の知識がある人の方がお勧めできる。ただ、確定拠出年金の主旨から考えると、楽天証券の取扱商品でも充分なため、今回は楽天証券をオススメとした。

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  • 資産運用の知識があまりない人でも始めやすいのでは

    ・運営管理機関に払う口座管理料の低さや商品の品揃えなど総合的なバランスを考えて楽天証券を挙げた。ただ、今後各金融機関が商品の品揃えや口座管理料などのコストを見直してくることも将来的には考えられるため楽天証券に代わるところが出てくる可能性があることを頭の片隅におきたい。

    ・運用商品については、国内外の株式、債券REITなどの代替資産まで幅広くカバーされているのが評価できる。また、インデックス運用のほかアクティブ運用もしっかりカバーしている点もよい。商品の取扱数ではSBI証券に劣るが、資産運用の知識や経験が豊富にないと、商品数の多さが宝の持ち腐れになる可能性がある反面、楽天証券は商品数を絞り混むことで資産運用の知識があまりない人でもイデコを始めやすい気がする。イデコを始めるハードルが低いと言い換えてもよいだろうでしょう。

    ・サイトは良くまとまっている気がするが、節税効果が前面に出すぎのきらいが感じられる。コールセンターに関しては利用していないため、評価することができない。

    これだけは言いたい

    欲を言えば、元本確保型商品が定期預金だけなので、生命保険会社の商品を入れても良い気がする。

  • やや不満はあるが評価はできるつくり

    運営管理機関は、日頃取引をしている金融機関がよい。理由としては、WEBサイト画面など見なれており、ユーザビリティの観点から使いやすい、見やすいところがいいと思う。その意味で楽天証券が第一候補であった。ただ、取り扱い商品については、たまたま気になっていたファンドの取り扱いがあったので、よかったが、それ以外は、やや選択肢が少ないという印象。特に運用会社の選定に偏りがあるように思う。

    コストについては、当初、キャンペーンの扱い、また残高での縛りがあったが、口座管理手数料を無料としたので、その点は評価できる。

    サイトについては、見慣れているか、ということになるので、一概には言えないが、資料請求までの流れは、他の金融機関と比べてわかりやすかったし、その後の運営画面もわかりやすく、ユーザビリティは高いと思う。

  • 総合力で選択。初心者にも使いやすいと思う

    運営管理手数料は残高等に関わらず無料であり、コールセンターは土曜日もやっています。そのため、WEBでの操作に不安がある人でもコストを抑えながら安心して始められるからです。

    1.商品の種類が28本と豊富で、投資初心者向けのバランスファンドのほか、投資に慣れてくると選びたくなるような新興国の株式と債券やハイイールド債などの投資信託もあります。また、投資信託保有時のコストである信託報酬が相対的に低く抑えられている商品が多いとえます。

    2.運営管理手数料が、一時的なキャンペーンではなく、残高や最低掛金額といった条件なしでずっと無料です。そのため、試しに最低の月5,000円から始めてみようと考えている人にとって特に向いているといえます。

    3.コールセンターが、平日(10時~19時)に加えて土曜日(9時~17時)もやっているため、確定拠出年金が初めての平日働いている人でも、口座開設方法から開設後のWEB操作方法まで確認しながら進めることもできて安心です。また、楽天証券のサイトにログインすることでiDeCoも管理できることから、既に楽天証券に証券口座を開設している人や、iDeCoだけでなくNISAにも興味がある人にとって便利です。

    これだけは言いたい

    ・個人のリスク許容度に応じた資産配分や商品選択の案が出てくるようなアプリがあると良い。
    ・自分が許容できるリスク水準を維持しながら運用を継続するには、リバランス(購入した資産の価格変動により、当初のものから変化した資産全体に占める各資産の投資割合を調整すること。割合が増えたものを売り、割合が減ったものを買う。)が大切です。なお、自分でリバランスするつもりがない人は、商品の仕組みとして自動でリバランスしてくれるバランスファンドを選択すると良いでしょう。

  • サイトがわかりやすかった

    特に、商品の選び方や取り扱い商品一覧は見やすいです。商品の数は多からず少なからずで、サイトの商品の選び方を参考に自分で勉強ができる数だと感じました。

    それから、今まで残高が10万円以上で無料だった運営管理機関手数料が、誰でも無料になったので手数料コストが抑えられていいと思います。サービスは、コールセンターが休日が休みなのが減点材料です。やはり休日にも聞きたいことが聞ける体制がありがたいです。

  • SBIよりも初心者にわかりやすい

    コスト等を総合すると楽天証券とSBI証券の2択。取扱商品数はSBIのほう60本以上と多いが、あまり多いとどれを選んでいいか迷うので、楽天の28本で十分だろう。ファンドは両者ともアクティブ型、パッシブ型がバランスよくそろっている。ただ、楽天はパッシブ運用のバランスファンドがない点がややマイナス。サイトのコンテンツも両者とも充実しているが、SBIはややテクニカルな内容があり、楽天のほうが見やすく初心者にわかりやすいように思う。SBIはロボアドが2つあるのがかえってわかりにくいかも。
    楽天はiDeCoの節税効果を前面に出しすぎているのが気になるといえば気になる。

    これだけは言いたい

    iDeCoについて:第3号被保険者が加入できることには反対。収入がないからという理由で国民年金の保険料を払っていないのに、iDeCoの掛金を払えるのはおかしい。結婚退職した企業型の加入者を救済するなら、第1号被保険者となって国民年金保険料を払うことを条件にiDeCoに加入できるようにすべき。

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特徴

  • 商品数19本
  • 運用額によって異なる運営管理手数料

FPの見解

  • とにかく運用商品の”質”を評価した

    DC運用管理機関の評価は運用商品の優劣で決まる。運用商品の優劣とは、運用コスト即ち信託報酬の多寡である。野村證券のインデックス型の信託報酬は格安。運用管理機関に支払う手数料はたかがしれている。饅頭の評価は皮ではなく、中身のあんこで見るべき。商品が厳選されているのもよい。

特徴

  • 商品数40本
  • 多すぎず少なすぎないバランス性のある商品を用意

FPの見解

  • バランスのとれた運用商品を提供しており顧客重視だと思う

    元本保証型7種類(預金3種類、保険2種類×2)、投資信託33種類の計40種類の選択肢は 十分な数であり、逆に多すぎないため選びやすいのではないか。

    ファンドのラインナップも、パッシブとアクティブ、各アセットクラスをまんべんなくそろえて いる。また、系列などにあまりとらわれないで選択されている点も評価。

    同社は早い時期からDC個人型を扱っているが、当時からファンドの品ぞろえは良心的であった。

    「長年のノウハウの蓄積にもとづいたサポート体制」との表示があるが、実際、サイト にある「iDeCoシミュレーション」や「iDeCo書類の記入方法の動画」はわかりやすい。

    事務手数料は無料の会社があることを考えると、やや不利かもしれないが、金融取引に慣れて いない人にとっては、窓口があるのはいざというとき心強いのではないか。ただ、土日の 問合せ先がないのはマイナス。

    これだけは言いたい

    初期の頃、「DC個人型」については、運用商品の品ぞろえがお粗末な運営管理期間が多く、顧客軽視の傾向が見られた(元本確保1~2本、パッシブ1~2本、アクティブバランス型2~3本など)。 そんな中、同社は独立色が強いこともあり、当初から系列にとらわれないバランスのとれた運用商品を提供しており、良心的であった。現在でも顧客重視という印象を受ける。

まとめ

以上のとおり、SBI証券と楽天証券との二強という勢力図がはっきりしました。ひとことで言えば「総合力」の結果なのですが、共通していたポイントはコスト。この2社は毎月のコストがかからないという点で、他社よりも評価を受けました(2017年9月現在ではイオン銀行も無料に)。

SBI証券の魅力が「商品(選択肢)の多様さ」だとされる一方で、楽天証券は「初心者にもとっつきやすい適度な商品数」が評価されるなど、両社のカラーの違いが見てとれたのも興味深いと思います。

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