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健康体なら保険料が安くなり、喫煙歴がなければさらに安くなるタイプの収入保障保険です。死亡時の保障だけでなく、三大疾病や障害等で所定の状態になった場合にも年金が支払われるのも特徴。
このページでは、ネオファースト生命の収入保障保険「ネオdeしゅうほ」をわかりやすく解説したいと思います。
体格(BMI値)、血圧値、血液中のGOT値の3つ項目について、所定の要件を満たした場合、保険料が安くなります。さらに、過去1年間に喫煙履歴がない場合は、「非喫煙者健康保険料率」が適用され、さらに保険料が安くなります(喫煙歴がある場合でも「喫煙者健康体保険料率」として保険料の割引が適用されます)。
※BMI(ボディマスインデックス)とは、身長と体重のバランスを判断する指標。「体重(kg)÷身長(m)×身長(m)」で求めます。
「ネオdeしゅうほ」では、18以上27未満であれば健康保険料料率の要件を満たすことになります。
※GOT値とは、肝臓に多く含まれる酵素「グルタミン酸オキサロ酢酸トランスマミラーゼ」の略で、この酵素が増えると肝臓の働きが弱まっていることを意味します。なおGOT値の対象者は契約年齢が40歳以上の被保険者です。
がん、急性心筋梗塞、脳卒中にかかり、所定の状態になった場合や、障碍者等級1級から3級のいずれかに該当した場合、所定の高度障害状態になった場合には、被保険者に年金が支払われます。遺族への生活保障だけでなく、被保険者自身の生活保障として使うことができます(特則を付けることが必要です)。
なお、主契約の収入保障年金を含め、高度障害収入保障年金、障害収入保障年金、特定疾病収入保障年金のいずれと重複して支払われることはありません。
あくまで概要ですので、詳細はパンフレットや公式サイトなどでお確かめください。
契約可能年齢 | 20~70歳 |
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保険期間 | 40~80歳 (1歳刻み、10年以上の保険期間が必要) |
保険料払込期間 | 40~80歳(1歳刻み) |
払込回数 | 月払・年払 |
払込方法 | 口座振替・カード払 ※保険代理店等で取り扱いが異なってる場合があります。 |
給付金 | 主な支払条件・保障内容 |
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年金月額 | ・5万円、10万円、15万円、20万円から選択 ・年金支払保障期間:2年、5年から選択 ・年金受取方法:毎月受取、一時金受取、毎月受取と一時金受取の併用 ※毎月受取と一時期受取の併用の場合、毎月受取金額は5万円以上に設定が必要 |
給付金 | 主な支払条件・保障内容 | |
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健康体割引特約 | 基準1:以下のすべてを満たした場合が対象 ・BMI値:18以上~27未満 ・血圧値:20歳~49歳 最高血圧140未満、最低血圧90未満 50歳以上 最高血圧150未満、最低血圧100未満 (単位:mmHg) ・血液中GOT値:30U/L以下 ※契約年齢40歳以上対象 基準2:過去1年間に喫煙歴の有無(基準1を満たした場合が対象) |
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障害収入保障特則 | 身体障害者福祉法に定める障害等級1級~3級に該当し、身体障害者手帳の交付を受けた場合 ・保険期間満了まで障害収入保障年金が支払われる ・以後の保険料の払込が不要 ※高度障害収入保障特則との併用はできない |
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高度障害収入保障特則 | 所定の高度障害状態に該当した場合 ・保険期間満了まで高度障害収入保障年金が支払われる ・以後の保険料の払込が不要 ※高度障害収入保障特則との併用はできない |
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特定疾病収入保障特則 | ・がん、急性心筋梗塞、脳卒中により所定の事由に該当した場合 ・保険期間満了まで特定疾病収入保障年金が支払われる ・以後の保険料の払込が不要所定の事由 |
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がんの所定の状態 | 初めてがんと診断確定された場合(上皮内がんを除く) ※責任開始日から90日間は免責 |
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急性心筋梗塞、脳卒中の所定の状態 | 治療を目的として20日以上入院した場合 治療を直接の目的として病院・診療所で手術をした場合 |
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特定疾病保険料払込免除特約 | ・特定疾病により所定の事由に該当した場合、以後の保険料が免除 ・対象の特定疾病 Ⅰ型:上皮内以外のがん、急性心筋梗塞、脳卒中 Ⅱ型:がん(上皮内がん含む)、急性心筋梗塞、脳卒中 Ⅲ型:がん(上皮内がん含む)、心疾患、脳血管疾患 ※特定疾病収入保障特則を付加している場合は、Ⅱ型またはⅢ型のいずれかを選択所定の事由 |
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がんの所定の状態 | 初めてがんと診断確定された場合(上皮内がんを除く) ※責任開始日から90日間は免責 |
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急性心筋梗塞、脳卒中の所定の状態 | 治療を目的として20日以上入院した場合 治療を直接の目的として病院・診療所で手術をした場合 |
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リビングニーズ特約 | 医師から余命6ヶ月以内と判断された場合被保険者に保険金が支払われる |
では、実際に保険料を見積もってみましょう。
以上の条件で、20歳~50歳の男女の保険料を、保険料の料率ごとに計算してみます。
契約年齢 | 非喫煙健康体料率 | 喫煙健康体料率 | 標準体保険料率 |
---|---|---|---|
20歳 | 3,224円 | 4,357円 | 5,299円 |
30歳 | 2,983円 | 4,120円 | 5,208円 |
40歳 | 2,994円 | 4,827円 | 5,591円 |
50歳 | 4,871円 | 7,436円 | 7,960円 |
契約年齢 | 非喫煙健康体料率 | 喫煙健康体料率 | 標準体保険料率 |
---|---|---|---|
20歳 | 1,975円 | 3,935円 | 4,053円 |
30歳 | 2,260円 | 4,078円 | 4,249円 |
40歳 | 2,575円 | 3,923円 | 4,231円 |
50歳 | 4,597円 | 6,136円 | 6,323円 |
非喫煙健康体料率と標準体料率を比較すると、男性の場合はどの世代でも5割~6割安くなっているの対して、女性は20歳で7割弱ですが、年齢が上がるとともに割引率が低くなっています。
また、喫煙健康体料率と標準体料率を比較すると、男性が1,000円前後の差額に対して、女性は100~300円ほどの差額になっています。喫煙の有無が保険料に大きな影響を及ぼしていることがうかがえます。
収入保障保険は、死亡時から保険期間満了までの期間、保険金が支払われます。もし、保険期間満了間際に死亡した場合、支払われる保険金は数ヶ月分しかありません。そのため、年金支払保証期間を設定することで、2年または5年の保険金が支払われます。
なお、41歳以上の女性の場合、保険期間60歳満了において、保証期間を2年に設定することはできません。
保険金の支払方法において、年金受取額を月5万円以上であれば、一時金受取と併用することができます。また一時金受取は1回限りではなく、複数回に分けることも可能です。
もちろん全額を一時金受取に選択することもできます。一時金受取を選択する場合、年金受取相当額の合計から現価に再計算された金額になります(一般的には減額されます)。
この選択は、主契約である収入保障年金だけでなく、特則を付けた場合の高度障害収入保障年金、障害収入保障年金、特定疾病収入保障年金にも可能です。
※現価=将来支払われる保険金等をその時点の価額に対する現在の価値のこと。
将来時点から現在地点までの予定利率や割引率などの金利を用いて算出される。
特定疾病(三大疾病)といえば、がん、急性心筋梗塞、脳卒中ですが、特定疾病保険料免除特約の「Ⅲ型」を選択した場合、急性心筋梗塞を含む所定の脳疾患、脳卒中を含む所定の脳血管疾患まで範囲が広がります。がんについても上皮内がんが含まれます。
もちろんⅠ型の場合は上皮内がんを含まないがん、急性心筋梗塞、脳卒中で所定の状態になった場合に限定することも可能です。
当サイトによくお問い合わせいただく内容をまとめました。なお、パンフレットなどの資料にも記載のある内容ですので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
この保険は「復活」させることはできません。また、保険料を自動的に立て替える「自動振替貸付」もありません。保険料の払込忘れに注意してください。
なお、払込を忘れた場合でも、保険料払込猶予期間中に忘れた保険料を支払えば、保険契約は継続します。
特則・特約の内容の変更、追加等をすることはできません。
「ネオdeしゅうほ」の注目すべきところは、「健康体割引特約」による保険料の安さですね。ただし、健康体であっても喫煙歴がある場合には割引率が減額されます。また、喫煙歴がなくても、受動喫煙等により、保険会社所定の検査で喫煙反応がでた場合は、喫煙歴ありと判断されます。
喫煙健康体料率と標準体料率は、年齢・性別によっては差が少ない場合もあるので、喫煙歴はこの保険ではとても重要に思えます。
一方、「ネオdeしゅうほ」は収入保障だけでなく、障害者になった場合や、特定疾病にかかって所定の所定の状態になった場合でも年金が支払われるという特徴もあります。遺族への保障に備えつつ、特定疾病等による収入の減少等にも備えることができます。
ただし、特定疾病収入保障特則を付けた場合の保険料は、30歳男性で非喫煙健康体料率の場合(※)8,104円、付けない場合は2,983円とかなり高くなります。特定疾病収入保障特則を付けるべきか、この部分を他の保障で備えるか、メリットデメリットをしっかり確認し、慎重に検討していただければと思います。
※試算条件:保険期間・払込期間:60歳、月額15万円、年金保証期間;5年、特定疾病保険料払込免除特約(Ⅲ型)