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SBI生命の「クリック定期!Neo」は、2019年4月から販売開始になったインターネット専用の定期保険です。
「最短5分で申込」という謳い文句で、選べる特約は2種類、保険期間・払込期間は10年のみ、払込方法は月払のみ。選択肢が少なくすることで、契約者、保険会社双方の事務手続きがシンプルになり、その結果がコストダウンというカタチで保険料に表れています。
保険金を請求したその日に支払われる「保険金即時支払サービス」もあり、「保険料が安いだけ」が特徴ではなさそうな保険。より具体的に調べてみました。
いわゆる掛け捨ての死亡保険で、保険期間・払込期間が10年のみとシンプル。保険金額は300万円から1億円まで設定できます(契約年齢により設定できる保険金額が異なります)。
保険期間が満了すると80歳に達するまで自動更新します。内容を変更せずに更新すると保険料が上がりますので、更新前に必ず保障内容を確認し、必要に応じて変更することをオススメします。
営業日の午前11時までに所定の保険金支払い申請書類をSBI生命指定のFAX番号に送付すれば、当日中に保険金が支払われます(間に合わなかった場合は翌営業日に支払い)。
このサービスの主な条件は以下のとおりです。
仕方ないとはいえ、今の時代に「FAXで送付」というのが残念な気もしますが、即日受け取れるのは嬉しいサービスです。
保険期間・保険料払込期間は、年満了(10年・15年・20年・25年・30年)・歳満了(55歳・60歳・65歳・70歳・75歳・80歳)の11種類。旧商品『クリック定期』から大幅に増え、より多くの希望に応えられるようになりました。
あくまで概要ですので、詳細はパンフレットや公式サイトなどでお確かめください。
契約可能年齢 | 20~69歳 |
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保険期間 | 10年 |
払込期間 | 10年(80歳まで自動更新) |
年金月額 | 月払(クレジッドカード払、口座振替払、団体扱い) |
死亡保険金 高度障害保険金 |
300万円~1億円 (100万円刻み、20歳の場合上限が5,000万円) |
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災害割増特約 | ・不慮の事故により、事故発生から180日以内に死亡または高度障害状態になった場合 ・保険金額:100~5,000万円(100万円刻み) |
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傷害特約 | ・不慮の事故により、事故発生から180日以内に死亡または所定の身体障害状態になった場合 ・保険金額:100~1,000万円(100万円刻み) ・所定の身体障害状態で支払われる障害給付金は、身体障害によって保険金額の100%、70%、50%、30%、15%、10%のいずれかが支払われる |
リビング・ニーズ特約 | ・医師から余命6ヶ月以内と判断された場合 ・被保険者に保険金が支払われる |
以上の条件で、20歳、30歳、40歳、50歳、60際のの男女の保険料(月払)を計算してみます。
男性20歳 | 860円 | 女性20歳 | 520円 |
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男性30歳 | 990円 | 女性30歳 | 790円 |
男性40歳 | 1,860円 | 女性40歳 | 1,390円 |
男性50歳 | 3,990円 | 女性50歳 | 2,580円 |
男性60歳 | 8,490円 | 女性60歳 | 4,460円 |
保険金額1,000万円に設定しても、20歳30歳では男女ともに1,000円を割る安さ。さすがはネット系保険会社という感じでしょうか。10年更新しかないので、更新毎に保険料が上がっていきますが、そのときが保障を見直すタイミングとも言えます。
不慮の事故により死亡、または高度障害になった場合に保険金が割増される災害割増特約と、不慮の事故により死亡、または身体障害状態が残った場合に支払われる障害特約の2種類があります。自動的に付帯されるリビングニーズ特約を含めて特約は3種類のみです。
不慮の事故による傷害を原因として180日以内に所定の身体障害状態になった場合、以後の保険料が免除されます。この保険料払込免除は、主契約に付随しているので、付帯の有無を選択する必要はありません。
保険契約の申込はインターネット(PC、スマートフォン等)のみ受付しています。健康状態等を確認する告知についても同様です。原則として書類への記入等は必要ありません。
ただし、一定金額以上の保険金を設定する場合は告知だけでなく、健康診断結果通知書または人間ドック成績表の提出が必要です。
当サイトによくお問い合わせいただく内容をまとめました。なお、パンフレットなどに記載のある内容もありますので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
PCまたはスマートフォン等を用いて申込をしますが、住所を確認するための運転免許証等、保険料払込のために使用するクレジットカード、または金融機関の口座番号がわかるものを準備しておいた方がいいでしょう。
保険料は契約者本人の名義である金融機関口座またはクレジットカードに限られます。本人名義以外の金融機関口座からの引き落としや、クレジットカードでの支払いはできません。
インターネット申込専用の生命保険だけあって、保険料は他者と比較してもその安さが目立ちます。しかし、保険料率は変更されることがあるので、保険料の安さだけを注目するわけにはいきません。
手続きの容易さや提供するサービスなどにも注目を向けるべきでしょう。特に保険が活きるシチュエーション、つまり保険金・給付金の支払時が重要な項目の一つといえます。「クリック定期」ではその部分に「保険金即時支払いサービス」があります。被保険者の死亡直後には葬儀代等なにかと物入りです。即時に手当てできるサービスは保険金受取人にとってはとても嬉しいサービスと言えます。
ただ、書類を準備する、事前に連絡を入れるなどの一定の手続きを行う必要があります。ただこのサービスは営業日の営業時間内しか受付していないので大型連休等では、即時にならない場合もあります。このあたりのサービス向上に期待したいところです。