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チューリッヒ生命の定期保険です。体重・血圧が所定の範囲内で、喫煙しない人は非喫煙優良体となり、保険料が割り引かれるリスク細分型の保険です。条件にあてはまらない場合は標準体となりますが、その場合でも保険料は非常に安い水準になっています。
2019年4月、従来のプレミアムから「DX」とバージョンアップし、特徴が増えました。
保険期間は各々のライフプランによって異なるので、選択肢が多いに越したことはありません。定期保険プレミアムDXは、従来の5つ(10年、55歳満了・60歳満了・65歳満了・70歳満了)から新たに「90歳満了」を増やし、合わせて6つの保険期間から選べるようになりました。
リスク細分料率を取り入れ、チューリッヒが定める健康基準をクリアした人には、保険料を割り引く仕組みを取っています。具体的には、血圧が基準値の範囲内、過去1年以内にタバコを吸っていない人は非喫煙優良体型に該当し、保険料がいくぶんか安くなります。
基準値は下記のとおり。
契約年齡 | 最高 | 最低 |
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20歳~49歳 | 129mmHg未満 | 84mmHg未満 |
50歳~70歳 | 139mmHg未満 | 89mmHg未満 |
たとえば、30歳男性、保険金額1,000万円、保険期間・保険料払込期間10年の人の場合、標準体型だと月払1,280円ですが、非喫煙優良体型だと月払970円、約24%オフになります。
なお、「過去1以内」の喫煙歴を問うのはいいとして、血圧値については「最高140mmHg未満/90mmHg未満」を基準にしている保険会社が多いです。チューリッヒ生命はそれよりも低い値にしているため、やや厳しめと言えるでしょう。その代わり、該当したときの保険料は割安というわけです。
有料オプションでの追加となりますが、5疾病とストレス性疾病による就業不能にも備えられる「ストレス性疾病保障付就業不能保障特約」を付けることができます。これにより、死亡保障と就業不能保障の両方に備えることが可能になります。
支払条件は、5疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・肝硬変・慢性腎不全)の治療目的で入院(医師の指示で自宅などでの療養も含む)し、すべての業務にたずさわることができない状態が60日以上継続した場合、または、不慮の事故で所定の身体障害に該当した場合です。いずれかを満たすと就業不能年金が受け取れます。
また、所定のストレス性疾病で連続60日超の入院をすると「ストレス性疾病年金」が受け取れます。所定のストレス性疾病とは、統合失調症・統合失調症型障害および妄想性障害、気分(感情)障害、神経症性障害・ストレス関連障害および身体表現性障害、摂食障害、非器質性睡眠障害、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、更年期障害の10疾病です。ストレスが原因のメンタル系の病気は保障対象外としている保険会社が多いなか、この特約は、メンタル系の病気も保障する数少ない商品の1つです。
あくまで概要ですので、詳細はパンフレットや公式サイトなどでお確かめください。
詳細 | |
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契約可能年齢 | 20歳~69歳(保険期間によって制限あり) |
保険期間 | 10年(最長90歳まで) 55歳満了・60歳満了・65歳満了・70歳満了・90歳満了 |
保険料払込期間 | 全期払 |
払込回数 | 月払、年払 |
払込方法 | 口座振替・カード払 |
詳細 | |
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死亡保険金 | 200万円~1億円 |
高度障害保険金 | 死亡保険金と同額 |
おもな特約 | ストレス性疾病保障付就業不能保障特約 就業不能状態保険料払込免除特約 リビングニーズ特約 |
次の試算条件でシミュレーションしてみました。
詳細 | |||
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男性30歳 | 970円 | 女性30歳 | 920円 |
男性40歳 | 1,640円 | 女性40歳 | 1,460円 |
男性50歳 | 3,290円 | 女性50歳 | 2,520円 |
死亡保障の受取総額が、従来の1億円から3億円と2億円もアップ。就業不能保障も新設され、こちらは2億円となっています。
当サイトによくお問い合わせいただく内容をまとめました。なお、パンフレットなどの資料にも記載のある内容ですので、もっと詳しく知りたい場合はそちらをご覧ください。
可能です。ただし保険期間を10年更新型にしている場合だけです。初めて加入したときは標準体型と判定されていても、10年後の更新時に非喫煙・血圧値基準内などの条件を満たせば、非喫煙優良体型として割り引かれます。
もちろん、これは逆もしかりで、非喫煙優良体型から標準体型に変わる人も出てくるでしょう。
コストパフォーマンスがよく、デメリットらしいデメリットはありません。就業不能保障を追加できるようになったりと、良い方向に改定した印象です。
ただし、就業不能保障は未だ歴史が浅く、保険料が高くなりがちです。自分にとってどんな保障が大切なのか、もう一度はっきりさせたうえで検討してください。