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学資保険のパンフレットの読み方

教育資金を効率よく準備するために入る学資保険ですが、ここ数年は貯蓄性が乏しい商品や、殖やすどころか逆に減ってしまう商品まで登場しています。

期待外れの保険に入らないためにも、パンフレットのどの部分をチェックすればよい保険を選べるか、図解入りでわかりやすく紹介します。

パンフレットをお手元に用意しましょう

①保険会社はパンフレットを無料で提供しています

多くの保険会社は、ご契約の前に保障内容をしっかりと理解してほしいとの思いから、パンフレットを無料で提供しています。

②なぜパンフレットを請求したほうがいいの?

学資保険は商品ごとに特徴が異なります。自分に合った保険を選ぶために、パンフレットを見るのがとても役立ちます。
保険会社の人に話を聞く前に、いくつかの商品を比較しながら、自分が気になる点をチェックしましょう。

③商品がたくさんあるけど、どれを請求すればいいの?

保険の比較対象は2~3社に絞り込むのが適切です。保険ソクラテスでは、ファイナンシャルプランナーの方の意見を参考に「最新の学資保険ランキング」を紹介しています。
パンフレット(資料)の請求もできますので、上位のもの+自分が気になった商品を2~3社ピックアップして、資料をお取り寄せください。

最新の学資保険ランキングをみる

最近は低金利の影響で昔ほどの期待はできなくなりましたが、まだまだ利用価値のある学資保険は存在します。これから紹介するポイントを拾って読みすすめていけば、ご検討中の保険の特徴が見えてくるはずです。

■ 学資保険のパンフレット例(イメージ)
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(1)まずは返戻率を確認

払い込んだ保険料の総額に対して受け取れる満期金や祝い金の総額が、どれくらいプラスになるかを確認しましょう。この割合のことを返戻率と呼びます。100%以上なら「ひとまず」OK、それ以下なら元本割れ、つまり赤字です。
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……赤字?そうです、教育資金を殖やすために加入するのに、最終的には赤字になる学資保険が少なからず存在するので注意してください。

さて、「ひとまず」と言ったのは、その返戻率が自分にも適用されるとは限らないから。パンフレットは宣伝の場ですので、返戻率ができるだけ高くなるような契約例にしている場合がほとんどです。返戻率は契約者の年齡や保険料の払込期間などによって上下するので、きちんとした見積もりを取る前の目安としてください。

ちなみに…
2019年4月の執筆時現在、返戻率が110%近くなら優秀、105%付近でまずまず、という感じです。100%を少し上回る程度のものは、損こそしませんが、お得とも言えないでしょう。

(2)受け取りプランを確認

いつ、どのタイミングで教育資金を受け取るかのプランやコースは、各社の違いが表れるポイントの一つ。大学入学時に満期金をドカンと受け取るプランもあれば、小・中・高の入学時に小刻みに祝い金を受け取るプランもあります。自分の理想やイメージに合うものがあるか確認しましょう。

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受け取りプランは返戻率にも関わってくるため、返戻率重視で選ぶのもありです。一般的に、こまめに祝い金を受け取るプランは返戻率が低くなりがちです。

「18歳満期」プランで注意したい満期金の受取日

祝い金の受取日は「満●歳の10ヵ月」と定めている保険会社が多いです。小学校入学時の祝い金なら「満5歳10ヵ月」、中学校なら「満11歳10ヵ月」、高校なら「満14歳10ヵ月」ですね。

一方、満期金は、「お子さまが満18歳になった後に迎える最初の契約応答日」となっているのが一般的です。少しわかりにくい表現ですが、たとえば、2020年1月2日生まれのお子さんが0歳の4月に契約した場合、満期金を受け取れるのは18年後の契約応当日である2038年4月ということになり、大学初年度の振込に間に合いません。
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この事態を避けるためには、「17歳満期」のプランを選ぶか、受取日において別のルールを設けている学資保険を選ぶしかありません。返戻率にとらわれるあまり盲点になりがちですが、受取時期もかなり重要ですので、合わせて確認してください。

(3)保険料払込期間を確認

保険料の払込期間は返戻率に影響するため重要です。たとえば「22歳満期」の場合、18歳までの払込にするよりも、15歳や10歳までの払込にしたほうが受取総額が多くなります。ただし、18歳まで払い込むところを短期間で払い込むのですから、そのぶん保険料は上がります。

一般的なパターンとしては、22歳、18歳、15歳、10年間、5年間があります。各社商品によってカバーしている範囲が違うため、忘れずにチェックしてみてください。どれを選ぶにしろ、選択肢は多いほうがいいです。

(4)特約の有無を確認

学資保険にも特約を付けられる商品があります。ただし、保険料の一部が保障部分に使われてしまい、場合によっては貯蓄性が著しく下がります。そのあたりを理解したうえで検討してください。

医療保障

子供の入院や手術の治療費をカバーする医療保障です。最近は数が少なくなりましたが、いわゆる漢字系生保ではオプションとして用意していることがあります。

任意で追加できるものもあれば、あらかじめセット販売になっているものもあり、追加の有無を選択できるかどうかがポイントになります。外せる場合はその際の返戻率も確認したいところ。パンフレットに載っていない場合は、コールセンターや保険相談を活用するといいでしょう。

死亡保障

子供が亡くなったときのための保障です。葬儀費用に充てるためのものと解釈するといいでしょう。医療保障と同じく、任意かセットかがポイント。

保険料払込免除特約

契約者(一般的には保護者)が死亡または所定の高度障害状態になったとき、以降の保険料を払い込まなくても祝い金や満期金を受け取れる特約です。学資保険最大のメリットはこの特約にあると言っていい保障で、通常はセットで販売されています。

任意で外せる商品もあり、外すことで返戻率がわずかにアップするため、気になる方は保険料払込免除特約なしの返戻率も問い合わせてみるといいでしょう。

育英年金

上記と同じく、契約者が死亡または所定の高度障害状態になったとき、育英費用が年金形式で給付される保障です。教育資金に加え毎月の生活費も心配な場合に検討する特約ですが、追加すると保険料がアップする(=つまり返戻率が下がる)ほか、年間38万円以上の給付金を受け取ると所得税の対象になるなど、注意事項もあります。

メリット・デメリットがありますので、よくわからない場合は保険相談のプロに意見を求めてみることをおすすめします。

その他のチェックポイント

解約返戻金(中途解約)は少なめ?

保険料払込期間の途中で解約すると解約返戻金を受け取ることができますが、多くの場合、それまでに払い込んだ保険料の総額を下回ります。その割合は保険会社により微妙に異なりますが、中途解約をすると基本的に損をすると考えていいでしょう。

5年ごと利差配当について

保険会社は契約者から預かった保険料を原資に運用しているのですが、この運用益が予定を超えた場合、5年ごとに配当金がもらえる学資保険があります。もともとセットになっている商品もあれば、特約として付加する商品もありますので、お手元の学資保険がどちらのタイプか確認してみてください。

※低金利時代の昨今では、おまけ程度のメリットだと認識しておくのがよいでしょう。

付帯サービス

育児相談関連の付帯サービスを提供している保険会社もあります。子供の健康や育児の疑問に関する相談サービスが主で、基本的に費用は無料です。

せっかくその保険に入るなら積極的に利用したいサービスですが、あくまでも「おまけ」であり、商品選びの主軸にはなりません。しかし、いくつかの商品で迷ったとき、付帯サービスの充実度に目を向けて考えることもできますので、参考までにチェックしておくといいでしょう。

学資保険のパンフレットでよく見かけるこんなワード

さいごに、学資保険で頻出するお決まりのワードをご紹介します。これらは、基本的にはありふれた文言であり、見かけたとしても特に反応する必要が薄いものです。

「お子さまが生まれる前でも加入できます」

「出生前加入特則」といって、どの学資保険にも用意されているのが通常です。ちなみに、出産予定日の140日前から加入できます。

「ご契約者のもしものときでも教育資金を確保できます」

特約の項目で解説した、保険料払込免除特約のことです。どの学資保険にも用意されているので当然のことです。むしろ、この特約がないと学資保険の価値がありません。

「祝い金は据え置くことができます」

小・中・校の入学時などに受け取れるプランの祝い金は、そのタイミングで必要なければ据え置きにすることができるのが普通です。据え置いた祝い金は別のタイミングの祝い金か、満期金の増額に充てられるのが一般的ですが、契約者の請求に応じて支払ってくれる商品もあります。このあたりのルールは念のため確認しておきたいところ。

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