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引受基準緩和型保険のパンフレットの読み方

引受基準緩和型保険は、その名のとおり、申込に対する「引受基準」が「緩和」された保険という意味ですので、保険の中身、保障内容としては、通常の医療保険やがん保険とそう変わりません。

したがって、保障内容のチェックポイントはそれぞれのページ(医療保険がん保険)をご覧いただきたいのですが、引受に対するハードルが下げられている代わりに、一般的な保険には見られない特徴があります。

■引受基準緩和型保険のパンフレット例(イメージ)

(1)告知項目の難易度は高いか低いか?

最も大切なのは加入するにあたっての難易度です。持病や入院歴を持つ人でも加入できるチャンスがあるのが引受基準緩和型保険ですから、健康告知の項目やその内容は最初に確認しておきましょう。

各社で異なるのですが、一例としては、次のように書かれている場合が多いです。

  • 過去3ヵ月以内に入院、手術、検査をすすめられていないか? 入院中でないか?
  • 過去2年以内に入院、手術を受けたことがないか?(正常分娩を除く)
  • 過去5年以内にがんで入院または手術したことがないか?
  • 現在、公的介護保険制度における要介護・要支援認定を受けていないか、または申請中でないか?

繰り返しますが、あくまで一例です。入院歴を問う期間が、A社では「過去2年以内」と書いてあるのに対し、B社では「過去1年以内」と書いてある場合など、さまざまです。こうした特徴から、引受基準緩和型保険は複数社を比較したほうがいいでしょう。

(2)給付金が削減される期間はいつまで?

引受基準緩和型保険は、加入してから一定期間は給付金が少なくなる、あるいは保障されないのが一般的です。「お支払いの削減について」などと書いてあることが多いので、そのあたりの文言を探してください。加入後1年間は保障額が半額になるタイプがほとんどでしょう。

ちなみに、健康告知すらいらない「無選択型」という保険では90日間となっていることが多いです。

(3)保障内容のラインナップに満足はいくのか?

特約の種類やプランの数が少ないなど、通常タイプの保険と比べて保障内容が限定的になっている場合があります。

目的は保険に加入することではなく、納得のいく保障を得ることのはずですから、保障のラインナップはきっちり見ておいてください。

(4)保険料は払っていけそうな金額か?

健康状態に不安がある人でも引き受けてくれるぶん、通常の保険よりも保険料が割増されているのが引受基準緩和型保険です。資料を取り寄せた方なら承知の上かとも思いますが、念のため、保険料の確認はしておいてください。契約例や保険料例のほか、年齢別・男女別の月払保険料が掲載してあるのが一般的です。

その他のチェックポイント

その他、念のため確認しておきたいことを押さえておきます。

引受基準緩和型でも加入できない場合がある

健康状態をパスできても、職業や収入状況によっては、引受を断られる場合がああります。

これは通常の保険でも同じですが、審査の基準が緩いのは健康状態に関する告知だけと理解してください。

無選択型保険と混同していないか

なんらかの手違いや勘違いで、健康告知の必要がない「無選択型保険」と呼ばれる資料を手にしていないか確認してください(表紙を見てみましょう)。

どちらも健康告知の条件がゆるいという共通点がありますが、まったくの別物です。

代表的な特徴の比較
引受基準緩和型 無選択型
加入難易度 易しい とても易しい
告知項目 少ない(3~5つ) なし
既往症の保障 保障する 保障する
責任開始期・免責期間 一定期間は保障額が減額 一定期間は保障対象外
保障期間 定期・終身 定期
保険料 やや高い とても高い

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