掲載:
未来デザイン1UPは、「Wステージ」の後継商品の定期付終身保険です。終身保険ですが、ケガや病気で働けなくなったときに備える「生活障害収入保障特約」を全面に打ち出していることから、ここでは就業不能保険の選択肢として紹介します。
契約可能年齢 | 満15歳~65歳 |
---|---|
保険期間 | 65歳 |
保険料払込期間 | 65歳 |
払込回数 | 月払、半年払、年払 |
払込方法 | 口座振替・カード払 |
保障内容 | |||
---|---|---|---|
主契約 | 終身保険 | 経過期間に応じた死亡保険金 | |
特約 | 生活障害収入保障特約 | 就労不能・介護年金 | 基本年金額 × 生存の限り所定の回数まで 5年保証期間付有期年金 |
就労不能・介護保障充実給付金 | 基本年金額 × 20%相当額(最高5回分) | ||
特定障害給付金 | 基本年金額 × 3年分(1回のみ) | ||
特定重度生活習慣病保障特約 | 以下の疾病で所定の状態に該当したとき一時金 ・がん(悪性新生物) 、急性心筋梗塞、脳卒中 ・重度の動脈硬化 ・重度の高血圧症 ・重度の糖尿病 ・慢性腎不全 ・肝硬変 ・慢性すい炎 |
||
災害割増特約 | ・災害保険金 ・災害高度障害保険金 |
災害により死亡または所定の高度障害状態に該当したとき | |
傷害特約 | ・災害保険金 ・障害給付金 |
災害により死亡または所定の障害状態に該当したとき | |
傷害損傷特約 | ・運動器損傷給付金 | 事故などで骨折、腱・靭帯・半月板の断裂治療を受けたとき | |
・顔面損傷給付金 | 事故などで所定の顔面損傷状態に該当したとき | ||
総合医療特約 | ・災害入院給付金 ・入院給付金 |
日帰り入院対応 | |
手術給付金 | 【入院】 入院給付金日額 × 10、20、40(傷病により異なる) 【外来】 入院給付金日額 × 5 |
||
放射線治療給付金 | 公的医療保険対象の放射線治療を受けたとき | ||
入院保障充実特約 | 入院または骨髄移植ドナーとして入院したとき、1回につき一時金 | ||
成人病入院特約 | がん、糖尿病、心疾患、高血圧症疾患、脳血管疾患で入院したとき指定の入院給付金日額を上乗せ | ||
女性疾病入院特約 | 所定の女性疾病で入院したとき指定の入院給付金日額を上乗せ | ||
がん入院特約 | 所定のがんで入院したとき指定の入院給付金日額を上乗せ | ||
がん診断特約 | がんと診断されたとき一時金(上皮内新生物含む) | ||
がん薬物治療特約 | がんによる薬物治療を受けたとき指定の治療給付金 | ||
新先進医療特約 | 先進医療給付金 | 技術料、通算2,000万円 | |
先進医療充実給付金 | 技術料の10% | ||
保険料払込免除特約 | 所定の状態に該当したとき、以後の保険料の払込が免除される | ||
無料サービス | 1UPコンシェルジュ | 健康相談ダイヤル、セカンドオピニオンサービス、障害年金サポートサービス、ケア・アドバイスサービス |
ご覧のとおり豊富な特約がずらり。これらを、プランや希望に応じて主契約の終身保険とセットで契約する仕組みです。旧商品からグレードアップした保障で注目なのは、次で紹介する生活障害収入保障特約でしょう。
病気やケガで働けなくなったときにも対応できる「生活保険」をコンセプトに、それまで「新介護収入保障特約」という名称だった介護関連の保障が「生活障害収入保障特約」という名前に変わりました。
具体的には、給付条件が「要介護3相当」だったのが、「公的介護保険制度の要介護2以上」、「公的年金制度の障害年金1級・2級」に拡大。保険会社所定の要介護3相当と、公的制度に連動した基準とでは、分かりやすさも給付のハードルもまったく違うことから、これは大きな進化だといえます。
就業不能状態が続く限り年金を受け取れる設計ですから、保険期間が終わる64歳まで、現役時代を不足なくカバーすることが可能です。
進行すると重症度の予想がつきにくい生活習慣病には包括的な備えが必要ということで、それまでは別々だった3大成人病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞)と、重度の慢性疾患(高血圧症、糖尿病、腎不全、肝硬変、慢性すい炎)を保障する特約が、「特定重度生活習慣病保障特約」として統合されました。ここに、大動脈瘤や大動脈瘤乖離など重度の動脈疾患も保障する内容も追加され、より保障の充実度が増しました。
定期付終身保険ですから、払込期間(65歳)が終わると終身保険だけが残り、積立てた保険料を別の保障に充てることができます。しかし、定期付終身保険は構造上、払い込んだ保険料のほとんどが定期保障の部分に消えている(つまり掛け捨て)ため、終身保険のメリットであるはずの貯蓄性には期待できません。
保険に疎い人には少々わかりにくい構造になっていると思います。満期を迎えて「思っていた保険と違った!」とならないためにも、よく分からなければ手を出すべきではありません。
公式サイトで保険料のシミュレーションができます。「生活責任世代向けAプラン(15歳~49歳まで)」「独身世代・女性向けBプラン(15歳~49歳まで)」「50代向けプラン(50歳~59歳まで)」があり、ここでは生活責任世代向けAプランで見積もってみました。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
保険料 | 30歳:2万1,145円 40歳:2万7,446円 49歳:3万9,506円 |
30歳:2万304円 40歳:2万5,587円 49歳:3万2,414円 |
保障内容 | 【主契約】 ・終身保険:経過期間に応じた死亡保険金 (保険期間満了後) ・所定の就労不能・要介護状態:一時金100万円 ・死亡:一時金:120万円 【特約】 |
保険料がびっくりするほど高いのは、生活障害収入保障特約、医療特約、がん特約など、さまざまな保障がてんこ盛りになっているせい。確かに安心のフルセットですが、月2万円以上の、ほぼ掛け捨ての保険に加入できる人は、けっこう余裕のある世帯ではないでしょうか。
あくまで用意されたプランで見積もった場合ですので、自分でカスタマイズして保険料を節約することも可能です(対面販売でのケースです)。
「生活保険」のコンセプトはわかりますが、一般的な年収の世帯だと、その高額な保険料に生活を奪われそうです。生活障害収入保障特約そのものは使えそうな保障ですので、単体で販売するのは難しいとしても、なんとか構造をスリム化するなどして改善を図ってほしいです。