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2010年に発売された「働く人への保険」の後継商品。就業不能保険の開発に力を入れているライフネット生命だけに、どんな点がバージョンアップされたのか注目したいところ。
以下、働く人の保険2の特徴をまとめました。
契約可能年齢 | 満20歳~60歳 |
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保険期間 | 55歳・60歳・65歳・70歳(契約年齢により異なる) |
保険料払込期間 | 55歳・60歳・65歳・70歳 |
払込回数 | 月払 |
払込方法 | 口座振替・カード払 |
保障内容 | ||
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主契約 | 就業不能給付金 | 10万円~50万円で5万円単位で設定 (年収により上限あり・主婦[夫]は10万円が限度) |
高度障害給付金 | 就業不能給付金月額×10 | |
免責期間 | 60日、180日 | |
支払限度 | 就業不能状態が継続するまで |
以前は180日しか選べなかった免責期間に、60日が追加されました。公的保障の傷病手当金を利用できない自営業者におすすめとのことです。就業不能状態になってから保障を受けられる期間が2ヵ月と半年とでは全然違いますから、選択肢が増えたのは評価できるでしょう。
もちろん、保険料は180日に設定する方が安くなります。
例)30歳男性、月額15万円、65歳までの場合
・60日タイプ・・3,929円
・180日タイプ・・2,744円
以前は65歳までしか保障してくれませんでしたが、「働く人への保険2」では、55歳から70歳まで、5歳単位で選択できるようになりました。これにより、「子供が大学を卒業するまで」「住宅ローンを払いきるまで」「現役世代を終えるまで」など、個人のニーズに合わせて保険期間の調整が可能です。
妊娠・出産にかかわる傷病での就業不能状態も保障するなど、傷病の種類を問わないのが特徴ですが、やはりというべきか、精神障害系の病は保障対象外のままです。長期の就業不能状態を招く原因で最も怖いのは精神疾患であることは明らかなので、今後の改善に期待したいところです。
もっとも、現時点では精神障害を保障してくれる保険の方がレアであり、ストレス性疾病には限るものの、精神疾患も保障対象内とするチューリッヒ生命の「くらしプラス」は珍しい商品だといえます。
就業不能給付金は10万円~50万円の間で、5万円単位で設定できます。年収によって上限があり、たとえば年収400万円超~500万円以下の人は、10万円~25万円の範囲でしか契約できない決まりになっています。主婦(夫)の場合は10万円まで。
保険料を見積もってみましょう。毎月受取額を15万円とし、男女30歳~50歳、保険期間65歳払済、免責期間60日で見積もってみました。
標準タイプ(A型) | ハーフタイプ(B型) | |||
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保険料 | 【男性】 30歳:3,929円 40歳:4,941円 50歳:6,144円 |
【女性】 30歳:3,857円 40歳:4,116円 50歳:4,481円 |
【男性】 30歳:2,984円 40歳:3,614円 50歳:4,296円 |
【女性】 30歳:2,960円 40歳:3,050円 50歳:3,195円 |
受け取り方は、1回目の給付金から設定した月額を受け取る「標準タイプ(A型)」と、就業不能状態になってから1年6ヵ月(540日)間は設定した月額の50%だけを受け取る「ハーフタイプ(B型)」の2つが用意されています。会社員であれば傷病手当金を利用できるため、”一定期間の給付金を半額にして保険料を減らす”という選択を可能にしたものです。なるほど、確かにハーフタイプにするとお手頃な価格になりますね。ライフネット生命の魅力である安さがひときわ目立ちます。
これで精神疾患の保障があれば……と思いますが、それは他社も含め難しいかもしれません。保障内容は手厚く、保険料は安くなったので、バージョンアップとしては「改良」ということができます。