まずは、必要な保障を決める

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そろそろ保険に入ろうかなと思うのですが、これは外せないぞという保険は何ですか?

今年で30歳になります。歳も歳なのでそろそろ保険が必要かなと思っているのですが、どんな保険がいいのかよく分かりません。具体的に、この保険は外せない!みたいなのがあったら教えて欲しいです。

必要な保障は人それぞれです。自分が保険に何を求めているのか、一緒に分析してみましょう。

まず、保険の基本は、自分では対処しにくい経済的ダメージに備えるものです。起きてもどうってことのないものは、貯金で対応しましょう。

どの程度のダメージに備えるかは、個人の収入やライフステージによって違ってきますが、いきなり言われてもピンとこないという人もいますよね。そんな人は、以下に挙げる3つの基準を参考に、自分の求める保障像を考えてみてください。

1.とにかく大規模なダメージに備える

経済的負担がとてつもなく大きいと思われるリスクに備える考え方です。典型的な例は死亡保険。子どもが小さな間や、住宅ローンがたくさん残っている間に一家の大黒柱が死亡すると残された家族は大変です。生命保険でも収入保障保険でもいいので、家庭を持つ人は死亡保険に加入しておいた方がいいでしょう。

判断が難しいのは医療保障です。日本は公的な医療費補助制度が充実しているうえ、入院よりも通院治療が主流になってきていることから、経済的ダメージが深刻になるとは限りません。FPさんの中には、自由に使えるお金が100万円もあれば対応できるという人もいます。しかし、一方で、重病にかかって長期入院する可能性や、何百万円もする保険診療外の医療技術を受ける可能性もあり、その場合の総額は100万円では済まないでしょう。

長期入院する恐れがある病気の一例

病名平均在院日数(全世代)
統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害561.1日
血管性及び詳細不明の認知359.2日
アルツハイマー病236.3日

高額な医療技術(先進医療技術)の一例

病名技術料(約)
陽子線治療258万円
重量子線治療299万円

家庭を持ち、自分以外に働ける人がいなく、貯蓄額が心もとない人は、病気になったときの経済的ダメージは大きいと考えて医療保険を検討した方がいいと思います。

2.精神安定剤効果に利用する

人生は何が起こるか分かりません。経済的ダメージの大小といっても、結局は運次第でどちらにも転びます。そんな、もしものリスクが気になる人は、最低限の保障を「お守り」として加入する選び方もあります。

“お守り保険”の検討対象になるのは、医療保険やがん保険、個人年金保険、介護保険などです。どれもある程度貯蓄があれば対応することができ、また公的補助制度も整っていますが、保険に加入することで最後の砦ができた気になると思います。実際、病気や怪我で入院したとして、給付金や一時金が出るのと全額自腹なのとでは、メンタルヘルス的にかなり違うものです。

あくまで不安の解消が目的のため、あまり保障を手厚つくしてコストがかからないよう注意しましょう。

3.特定のメリットを得ながら貯蓄する

ちょっと視点が変わりますが、保険に入ることで保障以外のメリットが得られる場合があります。たとえば学資保険がそうです。

教育費は、定期預金などで積み立てる方法もありますが、銀行の利回りは長引く不況で期待できず、学資保険の方が貯蓄性に優れています。また、学資保険で積み立てた分は利子所得にならない(税金がかからない)ことや、支払った保険料が税額控除の対象になることもメリットとして挙げられます。

中途解約すると大損をするなどデメリットもあるものの、上手に活用すれば目的どおりの結果が得られます。

さいごに

「3」以外の各保険を、リスクの度合いや頻度で考えた比較表を作ってみました。

経済的ダメージ頻度必要度
死亡保障
医療保障短期入院低~中
長期入院低~中
手術費小~中低~中低~中
個人年金保険小~中今後の年金制度による低~中
介護保険小~中中~高低~中

自分に適した保険が分からない場合は、こうした基準で決めるのも一つの手です。

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