ネット生保の伸び、なぜ止まった?消費者目線で気づいた価格の実態

ども。深夜、いつもの姿勢で電子の世界をそぞろ歩いていると、「インターネット保険危うし」的な記事を見かけて、保険ブログとして一言いいたくなったもぶ太です。

ネット保険といえば、「手軽」「格安」「シンプル」のキーワードで若年層からの指示を集め、「ネット保険=安い」のイメージを定着させた新進気鋭の保険屋さんたち。2008年の登場以来、右肩上がりで新規契約数を伸ばしてきました。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢い!この成長速度はそう簡単に止まらないだろうなんて思っていたら、世の中そんなに甘くない。今試練にぶち当たっているようです。

・ネット生保…甘くなかった 成長軌道に「壁」 再浮上の糸口模索
http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20131121-00000000-biz_fsi-nb

■ネット生保2社の新規契約数
生保新規契約数

順調だった契約数は2011~12年をピークにずるずる減少し始め、もはや新たな施策なしでは再浮上は難しいとのこと。新しい商品やサービスを早い段階で受け入れる「アーリーアダプター」と呼ばれる層が一巡したためだと分析されていて、確かにそのとおりなんだろうと思いますが……。もぶ太がネット生保に加入しようと思って検討した時に気になった点はちょっと違いました。

アーリーアダプターというより、もっと、こう、単純な点でネット生保のデメリットがみんなの購買意欲を削いでいるのではないでしょうか。僕は保険の専門家ではありませんが、一消費者として気づいたことを率直にまとめてみます。

「ネット生保=最安値」ではないことに気づいた

気づいた

多くの人が「ネット生保=最安値」だと信じているのではないでしょうか。実は、もぶ太もそうでした。安そうなイメージあるもん。人件費やらペーパーやら、通常の販売ルートにかかるコストを大幅にカットしているのだから、安くならないはずがないと思い込んでいたんですよね。ところが実際に比較してみるとそうでないことが判明。

以下は、以前僕がネット生保に加入しようと思ったときに調べた、定期型死亡保険の料金比較表です。男性、保険金額1000万円、60歳までで見積もってみました。

会社名 商品名 月額保険料
30歳 40歳 50歳
ライフネット生命 かぞくの保険 2558円 3820円 5898円
アクサダイレクト生命 カチッと定期 2480円 3610円 5620円
オリックス生命 ブリッジ 2203円 3367円 5297円
メットライフアリコ スーパー割引定期保険 1780円(非喫煙優良体) 2470円(非喫煙優良体) 3860円(非喫煙優良体)
3840円(標準体) 4920円(標準体) 6710円(標準体)
第一生命 定期保険 3940円 5020円 6960円
あんしん生命 定期保険 3880円 4930円 6670円
日本生命 定期保険 4060円 5230円 7270円

※当時調べた2013年4月時点(※2013年11月現在でも金額に変更なし)

ご覧のとおり、ライフネットとアクサダイレクトのネット専業生保2社よりも、代理店販売も行っているオリックス生命の方が安く設計されていることがわかります。また、特別な条件下ではあるものの、同じくネット以外の販売チャネルも持つメットライフアリコの方が遥かに安く加入することができます。非喫煙健康体の方はこちらの方が断然安い。

さすがに既存の大手と比べると確かに割安ですが、ネット生保だからといって格別に安いかというと、意外とそうでないことがわかると思います。

これだけでもネット生保に飛びつかない理由は十分なのですが、個人的には次の点も気になりました。

面倒&自己責任よろしくのネット申込

インターネットからの申込が意外に面倒でした。本来は保険会社の人が行う手続きをコストカットの名目で素人が代行しているのですから、煩雑なのは当たり前なのですが、その作業に見合う割引がされているのかというと、前述の比較表のとおり微妙です。あの程度の差なら、担当者が対面にいて「コチラとコチラにご記入を…」なんて教えてくれる方が得なんじゃないかと感じました。

特に負担に感じたのが健康告知の記入です。これが本当に長くて面倒なうえややこしい。

既往歴は正式名称で間違いなく記入しなければならず(まあ当然なのですが)、過去のあらゆる診療費明細を引っくり返して格闘することになります。情報が正確でないと保険金が出ないかもよなんて注意事項で脅され、そうした事例も実際に報告されているため、とにかく神経を使った覚えがあります。途中の保存機能がなかったら確実に断念してたな。

このように、ネットでの申込手続きは一から十まで自分で行う必要があるうえ、不備があればすべて自己責任になる点をネックに感じる人は少なくないと思います。

 

…余談ですが、もぶ太はこのときの健康告知で落とされました。

モブ太審査

3年前に受けた「左側下顎良性腫瘍摘出手術(歯にできた腫瘍を取り除く手術)」が原因っぽいんですが。…でも気になって保険ショップ的なとこに行って聞いてみたら対面型の保険会社で受け入れてくるところが何社かあったので、ネット保険って既存の保険よりも審査が厳しいのかも・・と妄想しました。

Y知恵袋などでも結構「審査に落ちました」という話題が上がっていたので、僕と同じ仕打ちを受けた人は意外に多いかもしれません。そういう人たちが仕方なく他の既存生保に流れたとすると、そういう点でも伸び率の低下につながっている可能性もあります。

ネットで拡散する「ネット生保≠最安値」

ぐぐってみると、こうした指摘は、ネット生保がターゲットとする若い人たちがよく見るような、口コミサイトやまとめサイト、個人のブログなどで多く目にします。ただでさえお金のない保険未加入の若年層です。「ネット生保≠最安値」だと気付き、その他周辺のデメリットにも目を向けた結果、ネット生保の申し込みを途中で断念してしまうということが起こっているような気がします。参考:生命保険の損をしない比較・選び方

といってもネット専業保険会社はまだ始まったばかり。来年以降、ネット生保専業2社がどんな方向に進んでいくのか期待して見ていきたいと思います。

生命保険の人気ランキングを見るとネット生保の商品がいくつかランクインにしているので、まだまだ人気が完全になくなってしまったというわけではないと思います。ただ、ネット生保=最安値だと決めつけず、健康体割引や収入保障保険の検討など、他にも安い保険は存在するので比較の際は、そちらもあわせて考えてたいですね。

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