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自転車保険は必要?

趣味で、スポーツサイクルと通勤に自転車を使っています。
自転車保険加入の必要性を感じているのですが、自動車保険の特約で付帯していれば大丈夫という意見もあります(自動車保険には加入しています)

自転車保険単独での加入は必要でしょうか?また加入する場合、どういった内容の商品がいいのでしょうか。

(30代 男性)

積極的には推奨しない

自転車保険に含まれる個人賠償責任保険で高額賠償に備えましょう

CFP?、日本証券アナリスト協会検定会員 株式会社リンクマネーコンサルティング 代表取締役 高橋 忠寛

そもそも保険とは、確率は低いけれど発生してしまうと経済的な損失が大きくなってしまうことに対して利用するものです。
まさに、自分自身が自転車事故の加害者になってしまい高額の賠償金を支払わなくてはならない事態に備えるためには保険の活用が有効です。今回の質問者の場合、自動車保険に特約として付帯されている自転車保険には加入されているとのことでしたが、補償内容が十分なものであれば別途自転車保険に加入する必要はありません。十分かどうかは以下の項目で確認していきましょう。

自転車保険とは。

まずは、自転車保険とはどういった商品なのでしょうか。
自転車の事故によって自分自身がケガをしてしまった時の補償と、相手にケガをさせたり、相手の持ち物を壊してしまった時の損害賠償に対する補償の2つがセットになっている保険です。

1つ目の自分がケガをしてしまった時の補償に対応するものを「交通傷害保険」といいます。自転車搭乗中に限らず、電車や飛行機、エレベーターなど幅広い乗り物に起因する事故を対象にしています。事故で死亡したり高度障害状態になってしまった時にも保険金が支払われます。

2つ目の損害賠償に対応するものが「個人賠償責任保険」です。日常生活で他人にケガをさせたり他人の物を壊したりして、損害賠償金や弁護士費用などが発生した場合の経済的負担をカバーしてくれる補償のことです。
例えば、、、、、

  • ・自転車で人にぶつかってしまい、障害が残るような大ケガをさせてしまった。
  • ・散歩中に飼い犬が他人に噛みついてケガをさせた。
  • ・買い物中に高額の陳列商品を落として破損させた。
  • ・自宅マンションの水漏れにより、階下の住人の家財に損害を与えた。
  • ・子供がサッカーをしていて、他人の家の塀を壊してしまった。

など、どれも身近に起こりそうなトラブルばかりです。私たち個人がこうした事故やトラブルによって損害賠償をしなくてはならなくなってしまった場合に保険金が支払われます。

個人賠償責任保険は不可欠!!

自転車は免許不要で、移動手段としてとても便利な乗り物です。小さな子供からお年寄りまで多くの人が利用しています。最近は通勤で利用する人も増えてきました。そんな気軽な乗り物ですが、法律上は「軽車両」として分類され、時速20キロ以上にもなります。自転車の事故であっても、実際に死傷者を出すような重大な事故も発生しています。昨年も、9,500万円を超える高額賠償を命じる判決が出ました。

事故の当事者になってしまい大きな経済的負担が発生する事態に備えるために、自転車を普段利用している人にとって個人賠償責任保険は欠かすことのできない保険といえます。
しかし、現在は個人賠償責任保険単体では販売されていません。自転車保険として交通傷害保険とセットで加入するのか、自動車保険や火災保険など他の保険の特約として加入するのかどちらかになります。
自転車事故によるケガには通常の医療保険等でも対応できますので、特約として加入できるようであれば、その方が保険料も安く抑えることが出来ます。

自動車保険や火災保険に入っている人はまずはその保障内容を確認し、特約として追加出来ないか確認してみましょう

個人賠償はどのくらいの補償が必要か。

次に、個人賠償責任保険はどのくらいの補償が必要なのか、商品を選択する際のポイントを見ていきます。

まずは、いくらの補償をつけておくべきでしょうか。質問者はスポーツサイクルも利用しており、スポーツタイプの自転車であれば、時速30キロ以上のスピードも出ます。自動車事故での高額賠償事例では数億円に達するものも珍しくないことを考えると1億円くらいの補償を付けておいても良いでしょう。一般的には、5,000万円か1億円の補償となっている商品も多く、実は保険料もそんなに大きく変わりません。

他には、家族が起こした損害も補償してくれるか対象者の範囲も確認しておきましょう。
そして、意外に重要なのが示談交渉サービスの有無です。特に交通事故での損害賠償では、示談交渉を行う必要があります。プロに任せておきたいと考える人は、この示談交渉サービスの有無もしっかりチェックしておきましょう。

自動車保険や火災保険に加入していないなど、他の保険に特約として追加出来ずに、自転車保険として単体で加入する場合には、民間の損害保険会社以外でも加入出来ます。携帯電話会社やコンビニで手軽に加入出来るものもあります。いずれも月額数百円で加入できますので、日常的に自転車に乗る人はすぐに検討しましょう。

また、自転車関連の活動組織に加入することで自動的に付加されるものや、登録された自転車販売店で点検や整備を受けることで補償が受けられるものもあります。

今回の記事は分かりやすさを重視する為、一般論として記載しております。詳細は保険商品によって大きく異なりますので、それぞれ個別に確認することをお勧めします。

CFP?、日本証券アナリスト協会検定会員 株式会社リンクマネーコンサルティング 代表取締役 高橋 忠寛

2004年上智大学経済学部卒業後、東京三菱銀行(現在の三菱UFJ銀行)に入社。
法人営業拠点にて、事業性資金融資業務やデリバティブ商品の販売に携わる。
その後、個人富裕層を対象とする不動産関連融資や相続ビジネスを経験し、更に本格的なリテールビジネスに取り組む為、2007年10月シティバンク銀行に転職。
全営業スタッフの上位約20名が任命されるリレーションシップマネージャーとして富裕層取引に従事。
顧客向けセミナーでは講師も務め、資産運用の基礎について解説。
2014年9月、独立した立場での個人資産コンサルティングや金融教育ビジネスに取り組みたいと考え、株式会社リンクマネーコンサルティングを設立し独立。
セミナー講師やマーケット情報番組のコメンテーターとして活動中。

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