海外旅行に行くときに加入する海外旅行保険。一口に海外旅行保険といっても、その商品数はかなりの数です。保険のことも海外事情もよくわからない人にとっては、自分に合った保険商品を選ぶことは難しいでしょう。
そこで今回は、海外旅行保険を選ぶときに、押さえるべき3つのポイントをお伝えしていきます。
自分に合った補償の組み合わせができるか
海外旅行保険の補償は主に「ケガ・病気の補償」「旅程が変更したことによる補償」「その他の補償」に分けられます。詳しい補償の種類は当ページで確認できますが、海外旅行保険は、補償内容や補償金額が最初から決められている場合(おすすめプランなど)や、自分で補償内容や補償金額を決められる場合(フリープランなど)があります。
おすすめ(セット)プランなどは便利でお得な気になりますが、その場合は自分に必要な補償やそうでない補償が混在している場合があります。過不足がないか確認しましょう。
既契約の補償内容と照らし合わせたうえで、過不足を補うようにする
補償内容の過不足を確認する際にしっかりと見ておきたいのが医療補償です。海外で盲腸や骨折など、現地で病気やケガをすると、想定外の金額になってしまうことがあります。一般の医療保険でも海外での医療費を保障する場合がありますが、入院1日あたり数千円の保障が中心で、それだけでは保障が不足しがちです。
また、クレジットカードの付帯保険も、カードによって補償金額に差があるので、やはり海外旅行中の医療費の補償は十分にあることが望ましいです。
一方、海外で死亡した場合については、一般の生命保険で十分に備えているのであれば、死亡に対する補償はさほど必要ないと思います。そこに費用をかけるよりも、治療・救援費用を手厚くしたり、損害補償を十分なものにするなど、自分に必要な補償に費用をかけるようにしましょう。
このように、一つ一つの補償内容に自身のリスクが適切に反映されているか、既にある保険でカバーできる部分はないかを確認していくと、無駄や足りない補償に気が付けます。
また既往症がある人の場合、海外旅行中にその悪化が気になりますが、海外旅行保険では基本的に既往症の補償は対象外とされています。ただし「応急治療・救援費用担保特約」などにより、既往症が補償される保険もあります。このように特約などで不安をカバーできることがありますので、保険の販売担当者にいろいろと相談してみましょう。
海外でのサポート体制は十分か
何かトラブルが起こった際に現地の言葉ができないと、解決するのに苦労するでしょう。そこで頼りになるのが海外旅行保険の日本語対応サービスです。たとえば現地で入院することになった場合、その事務手続きや今後の治療内容の説明など、サポートスタッフが現地スタッフと直接電話でやり取りを行ってくれます。いわば通訳のような形で、契約者と現地スタッフとの間に立ってくれる心強いサービスですね。
海外旅行保険の基本的な補償内容は各保険会社によってさほど差はありませんが、サポート体制は独自で力を入れている部分なので、商品を選ぶときのポイントにもなります。24時間いつでも対応してくれるのか、問い合わせ窓口へのアクセスは難しくないか、どのようなトラブルまで対応してくれるのかなどを中心に確認しましょう。
割引制度を使って加入できないか
同じ補償・サービスを受けられるのであれば、より安く加入できる方法がないか確認しておきたいところです。
海外旅行保険は個人だけでなく家族でまとめて加入でき、その場合保険料の割引が適用されることが多いです。ただし、家族で入る場合は決められたプランでなければならなかったり、加入者全員補償を統一しなければならなかったりと、補償の過不足が出る可能性もあります。特に幼い子どもや高齢者がいる家族の場合は、補償内容が適切か確認してください。
また、インターネット割引やリピーター割引が適用される場合もあります。安さだけにとらわれると本末転倒ですが、補償内容をしっかりと備えたうえで、割引制度を利用していきましょう。
まとめ
海外旅行保険を選ぶポイントは
- 自分に合った補償の組み合わせができるか
- 海外でのサポート体制は十分か
- 割引制度を使って加入できないか
の3つでした。1~3の順に保険を選んでいくとスムーズに、納得感のある海外旅行保険を選ぶことができるでしょう。
また、上記のポイントと同時に大切なのが「時間に余裕を持つこと」です。時間に余裕を持って選べば、補償内容をしっかりと吟味できますし、必要なサポート体制などについても調べていろいろな下準備ができるでしょう。