結婚・子ども・住宅購入…30代はライフステージの変化が起こりがちな「保険加入・見直しの適齢期」
30代は、公私ともに責任が増し、いろいろな意味で「きちんとする」ことを求められるようになりがちな年代です。結婚を考える人も多いでしょうし、起業に挑戦する人もいるかもしれません。そんな30代……、保険についてはどう考えればいいでしょうか。
アドバイスをいただきました
CFP(R)・1級ファイナンシャルプランニング技能士
畠中雅子さん
プロフィール
大学時代にフリーライター活動を始め、マネーライターを経て、1992年にファイナンシャルプランナーに。新聞・雑誌・WEBなどに多数の連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などをおこなう。長女出産後に大学院に進学。修士課程では「生命保険会社の会計システム」、博士課程では「金融制度改革」の研究を行う。著書は、「貯金1000万円以下でも老後は暮らせる!」(すばる舎)、「結婚したら知っておきたいお金のこと」(海竜社)、「高齢化するひきこもりのサバイバルライフプラン」(近代セールス社)、「お金の不安がかるくなる30のヒント」(オレンジページ社・共著)など60冊を超える。新聞・雑誌など、メディアへの登場回数は7000回以上。
chapter 01
30代世帯の保険加入率は8~9割。保険料は月額2万円台が主流
30代の人の保険について見てみましょう。生命保険文化センターの統計によると、世帯主が30代の世帯の保険加入率は約87~93%。年々減少傾向にありますが、8~9割はなんらかの生命保険に加入しているということのようです。
保険料をどの程度支払っているかというと、世帯で年間約27万円~33万円が一般的となっています。月額で2万円台ということですね。こちらも年々減少傾向です。
しかしながら、以上はあくまでも統計です。自分にとって、どんな保険に入り、保険料をいくら支払うかは、個別に考える必要があります。
chapter 02
30代に必要な保険とは? 必要性は多々あるが、個人の状況による
では、30代にはどんな保険が必要なのか、30代の特徴から考えてみましょう。20代との大きな違いとして、30代には結婚し、子どもを持つ人の割合が高まるということがまず挙げられます。また、経済的にはやや余裕が出てきたり、家族が増えることから、住宅や自動車の購入・買い替えをする人も多いでしょう。
つまり、保険の新規加入や見直しを要するようなライフステージの変化は、30代に起こりやすいということであり、一方で、30代なら保険料もさほど高くなく、健康に問題があって保険に入れないケースも少ないため、「保険加入の適齢期」と言うこともできます。
30代だから必ずこの保険、ということはなく、保険の必要性が薄い人も当然います。傾向として30代頃に必要性が増しそうな保険と、それが必要な人をまとめると以下のようになります。
検討したい保険 | 必要性の高い人 |
---|---|
死亡保険 | 配偶者が専業主婦(主夫)・子どもがいる人 |
医療保険 | 貯蓄額が乏しくて医療費が不安な人 |
就業不能保険 | 配偶者が専業主婦(主夫)か、一人暮らしの人 |
学資保険 | 子どもがいる人 |
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30代で保険の見直し・新規加入をした人の声
30代になり、未婚で保険未加入なことに不安を覚えるように……保険相談で、FPに保険の基礎知識やライフプランの立て方を教わった
- A.Iさん(31歳・女性)
- 家族構成:私
- 世帯年収:300万円
2人目の子どもが産まれて家を購入
団信や社会保障と既存保険の保障内容が重複していないかが気になって……
- A.Tさん(30歳・女性)
- 家族構成:私・夫・子ども2人
- 世帯年収:500万円
現在の生活に合った保険が知りたい
結婚を機に、長期間同契約していた保険に疑問を持ち始めた
- T.Kさん(36歳・男性)
- 家族構成:私・妻
- 世帯年収:400万円
2人目が産まれて教育資金を考えるようになった
学資保険の未加入が不安に思っていたので、保険相談を受けたが……
- T.Nさん(36歳・女性)
- 家族構成:私・夫・子ども2人
- 世帯年収:450万円