プロフィール

kuroda

黒田尚子について

こんにちは、保険ジャーナルを担当させていただきます、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子です。

大手シンクタンク在職中にFP資格を取得。前職はSEと、まったくの異業種から転身を図り、1998年より独立。あっという間に17年以上経ってしまいました。

2009年末に乳がん告知を受け、「がんとお金の本」(ビーケーシー)を上梓。自らの体験をもとに、がんをはじめとした病気に対する経済的備えの重要性を訴える活動を行うほか、老後・介護・消費者問題にも注力しています。

多くの人が加入しているにも関わらず、「よく分からない」「難しい」という声をよく耳にする保険。さまざまなニュースと絡めてお伝えすることで、保険を正しく、もっと身近に感じてもらえればと考えています。

HP:黒田尚子FPオフィス

最新がん治療?「プレシジョン・メディシン」の高額な費用負担をどうカバーするか?

By: Dick Thomas Johnson

目覚ましい進歩を遂げるがん医療ですが、最近よく耳にするのが、「がんゲノム医療」という言葉です。

がんゲノム医療とは、がん患者の遺伝子情報を調べ、その遺伝子に応じた個人の体質や病状に適した医療を施すこと。同じ部位のがんであっても、患者によって原因の変異は異なるため、従来の臓器別の治療よりも効果的と言われています。

厚生労働省では、国内の医療従事者や研究者による「がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会」を立ち上げ、がんゲノム情報を用いて、医薬品の適応拡大やがんの診断・治療、新薬の研究開発など、より有効・安全な個別化医療の提供体制(がんゲノム医療推進コンソーシアム)の構築を目指すとしています。

続きを読む

どうすれば「民間介護保険」の加入率はアップするのか?

*出所:朝日生命「「要介護認定後の暮らし」と「民間介護保険に対する意識」に関する実態調査」(平成25年8月)

今年4月の標準利率の引下げなど保険セールスの環境が厳しくなるなか、従来の一律的な保障性商品では顧客のニーズに応えられないとして、昨年から不妊治療保険の解禁や就業不能保険、認知症保険などニューリスクに対応した保険商品の販売ラッシュが続いています。

とりわけ、医療分野など第三分野商品へのシフト化は特徴的な動きで、さらに今回、介護分野の新商品が登場しました。

続きを読む

オトク度はケースバイケース。賢く活用「セルフメディケーション税制」

a0150_000139

 2月に入り、もうそろそろ花粉症が気になる時期になってきました。今春のスギやヒノキなどの花粉飛散量は、全国平均で昨年の4倍を超える見込みだとか。

 例年、早めに予防せねばと思いながらも、つい日々の忙しさにかまけて対策を忘れ、症状が悪化してから、慌てて病院やドラッグストアに駆け込む人も多いのではないでしょうか?(かくいう筆者もそのひとり)

 薬局などで、鼻炎内服薬や点鼻薬、花粉目薬のお薬を一揃い購入すると、その費用もばかになりません。とはいえ、税金の還付が受けられる医療費控除の対象になるには、1年間に医療費や医薬品購入にかかった費用が10万円(その年の総所得金額等が200万円未満の場合、総所得金額等5%の金額)を超える必要があります。

 「薬局などで薬は買うけど、なかなか10万円は超えないなあ」という人も、今年からは、税金が戻ってくるかもしれません。

 今年1月から、そんな新しい制度がスタートしているのです。

続きを読む

「患者申出療養」第一号承認! 高額な先進医療に、ワインコインで備える時代?

出典:

今年度からスタートした新しい「患者申出療養制度」(以下、本制度という)。保険ジャーナルでも6月に執筆した「4月からはじまった「患者申出療養」―先進医療の違いと今後の行方は?」で、概要等について紹介させていただきました。

本制度が始まった4月以降、利用を希望する患者等からの問合せは少なくないものの、高額な医療費負担がネックにもなって・・・、といった関係者の話は耳にしていましたが、数か月経過してもなかなか承認事例が出ない状態。

どのような治療法が事例第一号になるか、多くの人が注目していたと思います。それが先月、ようやく第一号が承認されたという報道が出ました。

続きを読む

「がん検診」は「がん保険」のようなもの?! これらに共通する落とし穴とは?

出典:「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成28年一部改正)」がん情報サービス/がん検診についてより

7月31日に行われた東京都知事選挙。最終的には、小池氏の当選で幕を閉じることになりましたが、対立候補として出馬した、野党統一候補の鳥越氏が、唯一の選挙公約として『がん検診100%』を掲げたことで、図らずもがん検診の有効性についても取り上げられることになりました。

東京都知事選挙の公約として、がん検診の推奨が適切だったかどうかはさておき、がん検診について、多少なりとも関心を持ってもらえるきっかけになった印象があります。

続きを読む

4月からはじまった「患者申出療養」―先進医療の違いと今後の行方は?

a1180_016597

患者申出療養は、2016年4月からはじまった新たな保険外併用療養のしくみです。「患者からの申し出」を元に、「審査期間を短縮」して迅速に、「身近な医療機関で先進的な医療が受けられる」という点が特徴で、新しく導入されました。

制度導入に際しては、「混合診療が一部解禁になった」など賛否両論さまざまな意見が飛び交い、新聞やニュースなどで目にされた方も多いと思います。

スタートしてから早2ヶ月。特定の医療機関では、実際の運用に向けた整備が勧められているようです。

続きを読む