
日本人の死亡原因の第1位が「悪性新生物(がん)」(27.9%)であることは、多くがご存じだと思います。次いで、亡くなる方が多いのは、第2位「心疾患」(15.3%)、第3位「脳血管疾患」(8.2%)です。これら2つを合わせた循環器病で亡くなる方は、おおむね、がんと並ぶほどの割合を占めており、とくに高齢者ではがんと循環器病の死亡者数はほぼ同じだといいます(*出所:厚生労働省「平成29年人口動態統計」)。
つまり、今の日本人の半数は、これら上位3つの疾患、いわゆる「三大疾病」のいずれかで亡くなる確率が高いということなのですが、それにも関わらず、がんに比べると、これら循環器病に対する意識や知識が、それほど高いとはいえません。
そこで、昨年末、国民の健康寿命を延ばすことや医療・介護に係る負担を軽減させることなどを目的として、循環器病の予防推進と治療体制の整備を推進するための法律が成立しました。 続きを読む