法人口座におすすめの銀行10選を徹底比較【2024年最新】

メガバンクやネット銀行など、選択肢が多い法人口座。「法人口座を開設したいけれど、どこが良いのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では法人口座を開設する際に確認しておくと良い6つの比較ポイントを中心に各銀行のサービスを調査。保険ソクラテス編集部が厳選した、法人口座におすすめの銀行10選をご紹介します。

ぜひ自分の会社に合った法人口座を選ぶ際の参考にしてくださいね。

法人口座におすすめの銀行10選

GMOあおぞらネット銀行

GMOあおぞらネット銀行での法人口座開設の大きなメリットは、2024年4月より「国税・社会保険料の自動振替」が利用できるようになったことです。

「国税・社会保険料の自動振替」に対応していない銀行の法人口座の場合、その支払いのために別の銀行口座を所有するか、Pay-easy（ペイジー）などを利用して、毎月振込手続きを行わなければなりません。その場合、管理する口座が増えたり、納付漏れのリスクが発生する可能性もあります。

GMOあおぞらネット銀行の法人口座なら、申し込み手続きを行えばその後は自動的に振替が行われるため、手間も時間もかからず、納付漏れも防げます。

また、eKYCというオンラインで本人確認を行う仕組みを導入しているので、取引責任者と代表者が同じであれば最短即日で法人口座を開設することができるのも便利なポイント。

開設・維持手数料もかからないので、低コストで多機能な法人口座をスピーディーに開設したい方におすすめの銀行です。

楽天銀行

楽天銀行は、預金口座数1,500万口座以上を有する日本最大級のネット銀行です。他行宛の振込手数料やATM手数料が無料になるキャンペーンを実施するなど、ユーザーがより利用しやすいサービスを提供しているのが特徴です。

法人口座開設には捺印した申込書・必要書類の郵送が必須であるため、開設期間がやや長い点はネック。また、申込時の電話番号には固定電話かIP電話しか登録できないので、持っていない人は準備が必要です。

しかし、開設・維持ともに手数料はかからず、CSVのアップロードなしで最大30件まで一括振込できるサービスもあるため、振込業務の効率化をはかりたい企業にはおすすめの銀行です。

PayPay銀行

PayPay銀行はLINEヤフーと三井住友銀行のグループ会社で、690万口座以上を保有する日本初のネット専業銀行です。提携ATMが多いので、全国で入金や引き出しをすることができます。

また、PayPay銀行は法人口座開設と同時に、審査不要・年会費無料でVisaデビットカードが利用できます。来店不要で最大1,000万円までのビジネスローンの借り入れが可能な点も便利です。

住信SBIネット銀行

住信SBIネット銀行は、セキュリティと利便性を両立したアプリでの生体認証をはじめ、使いやすさと便利さを追求したデジタルバンクサービスを提供しているのが特徴です。ほとんどの取引がアプリで完結するほか、入金や振込の実行もリアルタイムで通知が届きます。

また、代表者と取引担当者が同一など所定の条件を満たせば必要書類は運転免許証のみで口座開設を申し込めるので、設立間もない創業期の法人の方にとって、開設しやすい法人口座と言えるでしょう。ただし、逆に所定の条件を満たさない場合は郵送での申込が必須となります。

イオン銀行

イオン銀行は、時間と場所を選ばず取引できるネット銀行の利便性と、有人店舗での対面サービスを受けられる安心感を兼ね備えた銀行です。

振込手数料が安く、ステージ特典によって普通預金金利が最大0.1%になるほか、国税や社会保険料の自動振替にも対応しています。

しかし、インターネットバンキングが有料である点と、口座開設までの期間が長い点から、口座開設を急ぐ方や少しでも経費を抑えたいという方は注意しましょう。

ネット銀行の便利さを享受しつつ、いざというときは対面で相談したいという方にはおすすめの銀行です。

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行は、メガバンクや地方銀行などと比較すると各種手数料が割安なうえに、全国に対面サポートが受けられる店舗があるのが特徴です。

しかし、インターネットバンキングは24時間利用できず、口座開設までに1ヵ月程度要すること、さらには預入限度額が1,300万円までに制限されているのが難点でもあります。これらのことから大口取引をする法人や個人事業主の方がメインバンクとして使うには、利便性を欠く可能性があるため、注意が必要です。

三井住友銀行

三井住友銀行は、創業期の企業が三井住友銀行を通じて、販路拡大や仕入れ先の見直し、新規顧客の開拓などビジネスチャンスの拡大につなげられるビジネスマッチングサービス『Biz-Create』を展開しています。

以前までは、企業規模や取引実績が重視される傾向が強かったメガバンクでの口座開設ですが、近年では将来性や事業計画も重視されるようになりました。メガバンクという社会的信用性の高い法人口座を開設したいと考えている創業期の会社の方に、おすすめの銀行です。

しかし、開設までの期間が長く、プランによってネットバンキング手数料が高額になるのがデメリットです。「少しでも早く口座開設をしたい」「諸費用をなるべくおさえたい」という方は注意が必要です。

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行は、三菱UFJフィナンシャルグループ傘下の日本を代表するメガバンクのひとつで、知名度と社会的信用性の高い銀行です。

契約から3ヵ月間、ネットバンキングを無料で利用できるほか、年会費・発行料無料で10枚までデビットカードが発行できます。

しかしながら振込手数料が同行内であってもかかるほか、有料オプションを追加しないとネットバンキングで利用できるサービスが限定されているのが難点です。少しでも経費をおさえて法人口座を持ちたいという方には、不向きと言えるでしょう。

みずほ銀行

みずほ銀行は、メガバンクでありながら口座開設にかかわるすべての手続きをオンライン上で完結できます。ほかのメガバンクと比較すると、申し込みから口座開設までの期間が短いことも特徴です。

また、先進的な技術を生かしたイノベーティブな事業に挑戦するスタートアップ企業向けに、ビジネスマッチング機会や、各種セミナーを開催する「M’s Salon」という会員サービスも提供しています。

諸手数料が高くても、社会的信用性の高いメガバンクでの口座開設を希望しているスタートアップ企業の方には、おすすめの銀行といえるでしょう。

りそな銀行

りそな銀行の法人口座は、条件を満たせば来店不要で開設できます。また法人向けのネットバンキング「ビジネスダイレクト」を1年間無料で利用できるのも嬉しいポイントです。そのほかにも法人カード、決算書不要のオンライン融資などさまざまなメリットがあります。

しかし、2年目以降に発生する法人向けのネットバンキングの利用料は三大メガバンクと比較しても割高です。初年度は手数料が少なく維持しやすい口座ですが、2年目以降は諸手数料がかさむため注意が必要です。