
ここ最近では地震や竜巻、大雨が多発している中、今年7月、西日本では記録的な豪雨で土砂崩れや河川の氾濫といった、過去30年の中でも最悪な洪水被害となりました。被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
そして現在も被災者の方の生活再建が進められていますが、衣食住だけでなく仕事などにおいても今まで通りに生活に戻るまでには時間もお金もかかってくることでしょう。
国や自治体でどのような公的支援が受けられるのか、火災保険に加入していた場合の給付内容について見てみましょう。
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ここ数年で「トンチン年金」という商品について耳にすることが増えてきているようです。大手生保の商品と銀行や証券会社の窓口でも売られる商品として、登場し始めているからでしょう。
しかし、この「トンチン年金」は、実はとても古くからある仕組みなのです。私が保険会社に入社した1989年、最初の部署で海外動向を調査している際も一つのテーマになっていて、そのネーミングが印象的だったのを覚えています。トンチン年金は、17世紀、イタリアのナポリ生まれの銀行家「ロレンツォ・トンティ」氏が考案した年金制度で、当時フランスが財政難の解決策として導入したものだったのです。近代に入り、米国でも2004年から大手生保が商品化して販売をスタートし、以降、各エリアで増えているようです。
日本をはじめ、少子高齢化による財政難が不安視される中、いよいよこれを取り入れざるを得ないかという状況に来ているのだと思います。
今回は、そのトンチン年金について、最近の日本の保険会社のトンチン性年金の特徴や意義、その使い方について整理しました。